【仕事ができないという錯覚】他人の考えが気になるのは「自己中心性バイアス」のせい。だから気にするな

 我々はつい、自分の行動が他人に影響を与えていると思い込んでしまう習性がある。
 あるいは、他人の行動が自分のためにされていると勘違いしてしまう。

 例えば、髪を切りすぎてしまった。明日学校に行ったら皆に笑われるかもしれない、と思い込んでしまうこと。
 実際に切りすぎた髪で登校してクラス中が大爆笑、連日笑いのネタにされ、陰でも笑われ…、なんてことは殆ど起こらないのである。
 それどころか、あなたの切りすぎた髪を気にしている人は、あなたが思っているよりも遥かに少ない。

 あるいは、上司や同僚が自分に不満を持っているのではないかと気に病んでしまうこと。
 特に気の弱い人(私を含む)であれば、たった一度の小さなミスが、自分に対する評価をガタ落ちさせたのではないかと必要以上に心配してしまうこと。
 仕事のできない奴と思われているのではないかと恐れてしまうこと。
 新人の方をより高く評価しているのではないかと訝ってしまうこと――。

 安心したまえ。それらの殆どは思い過ごしであり、単なる考え過ぎである。
 人間は、事実がどうであれ、たったひとつのどうでもいいきっかけを拡大解釈して、自分に都合悪く推測してしまうようにできているのである。

 このように、他人の行動や考えが自分に悪く向けられているのではないかと勘違いしたり心配したりすること。
 これを「自己中心性バイアス」と呼ぶ。バイアスとは偏りのことである。
 つまりは、自分に注目が集まっているに違いないというありもしない考えに偏ってしまうということ。
 誰もが陥る錯覚のひとつである。

 

自己中心性バイアスとは?

 なぜこんなことが起こるのか。
 人間は頭がいいわけだから、こんな勘違いなんてしなくていいではないか。

 実は、我々人間は、他人が頭の中で考えていることを推測するのがとても下手なのである。
 下手な上、その考えを実際よりも大げさに想像してしまう癖がある。
 全くどうしようもない。

 だから、あなたの「自分は仕事ができない奴だ。なぜなら、上司が自分を評価していないみたいだから」との推測は、もしかしたら、実際よりも大げさに捉えているだけかもしれない。
 あるいは、その上司が無口で無愛想な性格なだけで、実は心の中ではあなたのことを高く評価し、仕事のできる人物だと推している可能性だってあるのだ。
 ネガティブに捉えてしまうのは、自己中心性バイアスのせいである。

 じゃあ、本当にその上司は自分のことを評価してくれているという希望が大きくなるのか、と言えば、申し訳ないがそういうことでもない。
 少なくとも「評価していないというのは大げさ」という意味であり、正確に言えば、評価してくれているのではなく、「そもそもあなたにそんなに関心がない」のである。
 そう、必要以上ポジティブに考えてしまうのも、自己中心性バイアスのせい。

 従って、こう結論付けることができよう。
 他人は、あなたが思っているほどあなたに関心がない、と。

 

自己中心性バイアスを証明する実験

 心理学者トーマス・ギロビッチは、学生たちに恥ずかしく派手なTシャツを着させて教室に入ってもらう実験をした。
 他の学生から羞恥の目にさらされたに違いないと思った学生たちは、教室内の平均46%から奇異の目で見られただろうと推測した。
 しかし、彼らのTシャツに注目した学生は教室内のわずか23%に過ぎなかった、というのである。

 Tシャツを着ている当人たちは教室内の約半分から注目を集めると思い込んでいたが、実際は全体の1/4ほどの人しか彼らのTシャツに注目していなかったというわけだ。

  *

 この結果から、例えば、あなたが仕事上のミスをしてしまった際の考え方を学ぶことができる。

 あなたはミスによって、チームの殆どの人から白い目で見られ、非難の対象となり、自分に不満を持っていると思ってしまうかもしれない。きっと私もそう思ってしまうだろう。
 だけど、事実はそうとは限らないということである。
 不満を持たない者がゼロであるとは言わない。だが、少なくともあなたが思っているよりは遥かに少ないであろうことが推測されるのである。
 安心したまえ。

 仕事ができない人は自分の苦手や弱点を理解していない人。まずは気づくことから始めよう

 同様して、あなたがチームから孤立してしまっているように感じて気に病み、みんなで陰口を叩いているのだろうかなどと考えてしまうこともあるかもしれない。
 だけど、気に病む必要はない。どこにも。
 実際に孤立しているかどうか、陰口が叩かれているかどうかは置いておいて、他の人はそれほどあなたに関心を払っていないのである。
 あなたは四六時中悩んでいるかもしれないけれど、他の人が四六時中頭の中であなたを嘲笑し続けているなんてことはまずないのだ。

 劣等感は克服する必要ない。誰も負け犬ではない心理学的理由とは?

 

結論:他人がどう思っているかなんて気にするな

 つまりは、あなたが思っていることと、他人が実際どう思っているかということは、一致しないということである。
 加えて、我々は大げさに想像してしまう傾向にあるから、その心配や悩みは往々にして思い過ごしである。杞憂である。

 従って、他人の思惑にがんじがらめにされた人生はもう終わりだ。
 堂々としていよう。

 他人がどう思っているかなんて気にする必要がどこにもないという理由がおわかり頂けただろうか。

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