転職者・キャリア採用者が企業に求められているたった6つの能力

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 新卒者と中途採用者では、企業が求めるものは違います。

 「即戦力」というのはその中の代表的なものの一つで、新卒者には殆どの場合は即戦力は求められていませんが、転職となると話は別。
 即戦力をアピールすることが鍵となり、かけがえのない強みとなります。

 誰でも新卒での就職活動が右も左もわからない状態から始まったのと同様にして、転職においても誰でも初めての経験。誰でも初心者です。
 間違っても、新卒での就職活動の経験があるからと、無根拠の自信に満ちてしまうことは危険です。
 ビギナーとして、一つひとつ必要なことを覚えていくことが肝要です。

 ここでは、企業が転職者・キャリア採用者に求めている6つのことを紹介していきます。
 覚えておくことで、企業に対してアピールすることを絞り込むことに役立ちます。

 

1. 即戦力性

 冒頭でも触れた通り、転職者に求められるもっとも大きなことは「即戦力」であることです。
 転職者の人材育成をイチからするとなると、コストも時間もかかります。であれば、若くて純粋な新卒生を採用したほうが企業にとってもメリットが大きいというわけです。

 即戦力が求められているからといって、自らの選択の幅を狭めてしまう必要はありません。
 つまり、「同じ業界・業種の経験があること=即戦力」とは限らないということです。
 同じ業界にしか転職できないというわけではないのです。

 前職と何らかの共通点があれば、即戦力とみなされる可能性があるということです。
 例えば、似たような顧客層であるとか、販路、マネジメントスタイルなど、いくらでもアピールのし甲斐はあります。

 転職の選択肢を広げるためにも、同業だけでなく、自らの経験やスキルを応用できる業種や企業にも目を向けてみることが肝要です。

 

2. マネジメントスキル

 私のかつての同僚は、「転職したいけれど、役職がついていないと厳しい。だから、一段階出世してから(マネージャーになってから)転職活動を始める」と言っていました。大変に理性的で賢明な選択でしょう。

 転職者に求められることは、即戦力としての専門知識・スキルを持つ「スペシャリスト」と、もう一つあります。
 すなわち、「マネジメント(管理)」です。
 転職者の年齢が高くなるほど、マネジメントスキルは重要視される傾向にあります。

 前項「即戦力性」で触れたことと同様、マネジメントスキルについても異業種であってもチャンスはあります。
 前職でのマネジメントの対象、マネジメント規模、スタイル等、何らかの共通点によって転職の選択肢を広げることができます。

 また、近年では「プレイングマネージャー」といって、管理業務を行いながら、自ら専門業務を行える人材が重宝される傾向にあります。

 

3. リスクマネジメント(リスク管理)

 これは経験豊富で年齢層の高い人が主に対象となることですが、企業の成長に伴うリスク管理のアドバイザーとしての役割が期待されるものです。
 特に若い企業の場合、その成長に伴って未知のリスクが存在するものですが、そのような危険発生を事前に防止する必要が出てくるからです。

 リスク管理ができる人材も企業が重要視する要素のうちの一つであると覚えておきましょう。

 

4. 柔軟性

 新卒者と違って、転職者・中途採用者には既に社会経験があります。
 このことは、即戦力という強みにもなれば、柔軟性の低さという仇になる可能性も秘めています。

 前職でのやり方を常識であると思い込み、そのやり方でしかできないという人は意外と多いものです。
 「前の会社ではこうだったから」というのは通用しません。
 転職においては、そういった固定観念は捨てなければなりません。

 転職者を採用する企業側も、もちろんそのことは懸念しています。
 自社のやり方に馴染めない人を採用してしまっても、問題を引き起こすだけなのです。

 従って、転職者・中途採用者の採用では、柔軟性が重要視されるということは覚えておきましょう。
 新しいやり方や未知のことに対応し、吸収する意欲があるかどうかが見極められているのです。
 前職で優秀だった人でも、転職先での新しいやり方に馴染めないということは思ったより多いです。

 特に、一社でしか勤務経験がない人というのは、職務に対する柔軟性の低い傾向にあり、企業側もそのように訝ってかかります。
 新しいことを取り入れる姿勢があることをアピールしていきましょう。

 

5. 変化対応力

 急速なIT化に象徴されるように、社会は急激な変化にさらされています。
 むしろ、変化し続けるのが社会というものです。

 「強いものが生き残るのではない。変化に対応できるものが生き残るのだ」と進化論でお馴染みのチャールズ・ダーウィンが言ったとか言わないとか言われていますが、これは生物だけの話ではありません。
 社会の中の企業も同じこと。
 IT化の並に乗れなかったために窮地に立たされた企業は枚挙に暇がないと推測します。

 企業の宣伝方法ひとつとっても、
 ・テレビCMや紙媒体 → ウェブサイト → SNS → スマホ用サイト → コンテンツマーケティング
 というように、急激な変化にさらされました。

 これまでの手法があっという間に通用しなくなる時代にあって、変化に対応する力――新しいものを察知し、学び、的確に利用していく力は重要視される能力のうちのひとつです。

 

6. レジリエンス力

 レジリエンスとは、「精神回復力」「抵抗力」などと訳される言葉で、「逆境を乗り越える力」という意味合いがあります。

 そもそもは、大災害やテロに巻き込まれた人がどのようにそれを乗り越えたかという研究が端緒となり、現在では「社会で生きていくための心の持ちよう」に応用されています。

 社会人生活は、山もあれば谷もある。
 まして、現在の日本は、かつての経済成長期とはわけが違うわけです。
 かなり厳しい状況とみなす人もたくさんいるでしょう。

 一企業の中でも、ノルマの未達や新しい分野へのチャレンジなどで心をすり減らしてしまったり、挫折感を味わって、精神的に追い詰められる場合も少なくありません。

 そんな中にあって、逆境を乗り越え、厳しい状況に耐え、心の持ちようによってネガティブなものを前向きに捉えて前進する力が求められているということです。

 「レジリエンス力」は、近年注目を浴びる能力ですので是非とも覚えておきましょう。