年収やキャリアアップ目的の転職が失敗する3つの理由

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 転職の目的はおおよそネガティブなものが多いです。
 上司との人間関係・やりたい仕事じゃない・評価が低い、というのが本音での転職理由ベスト3です。

 もちろん、どういった理由であれ転職をするのは自由です。
 そのまま仕事を続けるのは耐え難いのに会社にしがみついても心を病んでしまうだけですから、ある程度の潔さも必要です。

 ただ、どうせ転職するならキャリアアップや年収アップを狙おうと考えると、途端にその転職活動には暗雲が立ち込めます。
 それには3つの理由があります。

 

理由1:転職で年収アップは大きな誤解である

 現状、転職によって年収が上がったという人はほとんどいません。
 殆どの一般社員の場合、特に「上司との反りが合わない」などの理由で転職する場合は、給与が上がることは期待しないほうが良いでしょう。
 ここ日本では新卒での会社に勤め上げることが美徳であるという考えがまだまだ根強いですから、そうそううまく転職が地位向上に機能すると甘く考えないほうが良いでしょう。

 なぜ、「転職=年収アップ・キャリアアップ」と考えてしまうかというと、転職市場においてそういったきらびやかな言葉が賑やかしいからに他なりません。
 転職サイトなどにおいて「年収アップ・キャリアアップ」という甘い言葉が会員を集める手段になっているというわけです。
 「今の仕事はやりたい仕事じゃないな」と悩んでいる人が「転職でやりがいを見つけてキャリアアップ」という文言に目を奪われることは不思議ではありません。
 もちろん、転職サイトは悪ではありませんし、実際にキャリアアップした人も少なからずいるでしょう。

 だけど、「転職=年収アップ・キャリアアップ」と期待して転職活動に臨んでも、世の中そう甘くはないということは頭に入れておいたほうがいいでしょう。

 

理由2:年収だけが人生の全てじゃない

年収アップに成功した私の友人2名の例

新聞の営業で才能を現したA氏
 大学卒業後アミューズメント業界に就職したが、一年半で退職。精神的ストレスと低賃金が原因。
 その後はアルバイトを転々とするが、たまたま入社した新聞屋で営業の才能を発揮。
 全国でもトップレベルの成績を維持し、管理職になる。
 30代前半にして月収40〜50万円。
 だけど、なんか飽きてきたので辞めたいと言っている。

家業を継ぐレールから外れたB氏
 家業の和菓子屋を継ぐことがほぼ決定的だったが、世代交代直前になってなぜか市議会選挙に出馬。若いこともあり当選。
 そもそも家業なんて継ぎたいと思っていたところに、ちょうど立候補の打診が来たようである。
 年収はほぼ倍になった。
 だけど、選挙になんて出るんじゃなかったと言っている。

 

年収ダウンした私の例

 新卒でスーパーマーケットに入社するも約2年半で退職。
 次に農業法人に就職。1年半で退職。
 2年間の無職生活の後に、運良く再度就職に成功。
 現在、年収は新卒時の半分程度になったが、ストレスも残業もないのでこの生活が気に入っている。

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 このように、年収が増えた人もいれば、私のように減った人もいます。新卒で入社した企業にずっと勤めている友人もいます。
 転職によって年収アップというのは嘘ではない。

 だけど、たとえ転職によって年収が上がったとしても、その生活が理想的であるとは限りません。
 転職における大きな基準の一つに年収というものがあるので、ついついそこに目を奪われがちなだけです。

 「上司が気に入らない」「やりたい仕事じゃない」という悩みで転職したい人が「年収が高いから」という理由で転職先を選んでも、当初の悩みが根本的に解決されるわけではないでしょう。
 年収が上がってもムカつく上司はいるでしょうし、年収は高いけれどそれがやりたい仕事じゃなければまた同じ悩みを抱えることになってしまう。
 それではまた同じことの繰り返しです。

 高い年収は理想的に見えますが、それに惑わされることなく、本来の転職の動機は何だったのかをきちんと捉えて活動をすることが失敗の少ない転職の要件の一つです。

 

理由3:目先の高い年収と会社の将来性は何の関係もない

 求人票に記載されている高い給与にこだわるのではなく、会社の将来性で転職先を選ぶという方法もあります。

 高い給与が提示されている企業では、確かに転職した当時の年収は高いかもしれない。
 だけど、そこでの業務は高度に組織化された代わりの効く仕事ばかりかもしれない。
 自分の能力が充分に発揮できるとは言えないかもしれない。
 現在の給与が高いからといって、将来性があるとは限らない。すでに衰退期に入っているかもしれないのです。

 であれば、求人票の給与にこだわることなく、これから伸びると見込めるベンチャー企業や地方の中小企業への転職も視野に入れることで、選択の可能性が広がるとも言えます。

 入社時は給与が低くても、あなたがかけがえのない一員として会社を支えているという実感を持って仕事ができるかもしれません。
 ベンチャーであれば、市場の拡大によって業績が飛躍的に伸びるかもしれません。
 地方の中小企業であっても、コツコツと業績を伸ばすことは可能性でしょう。

 つまりは、目先の年収にこだわって転職することは、実はたいして意味のあることではないのです。