後悔しない転職のためには、合わない仕事はさっさと辞めることも必要

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 特に日本では、一つの会社に長く勤めることが美徳とされがちです。
 「石の上にも三年」などという言葉もあるように、「とりあえず三年は根性で頑張れ」というような風潮もあります。
 すぐに会社を辞める人は「忍耐力がない」などと酷評され、「最近の若いものは」なんて揶揄される。

 だけど、会社も合わないと感じたらすぐに辞めるべきだという考えもある意味では正しいと私は考えます。

 

就職だけが一途でなければばらないのはおかしい

 例えば、おもしろそうだと思って本を買ってきたが読んでみるとイマイチだったので、そのまま全部読まずに売ってしまった。
 趣味でギターをやろうと思って買ったが、大して上達せずに飽きてしまい今ではホコリを被っている。
 付き合った恋人と性格が合わずに数週間や数ヶ月で別れてしまった――。

 そんな経験は誰でも一度や二度はあるのではないでしょうか。
 であるにも関わらず、就職や仕事だけが我慢して続けることが美徳とされるのはおかしいことではないかと思うわけです。
 まして新卒の就職活動期間なんてかなり短いわけですから、その中で一生の仕事を見つけろという方がおかしい。

 もちろん、我慢強いことは一種の美徳であるかもしれない。
 だけど、上記の例の通り、「やってみたけどなんか違う」ということは人生において度々起こる。
 趣味や恋人選びに関してもそうだし、仕事においてもそう。

 だったら、仕事だって「やっぱり違った」と判断したら、時間を無駄にしないためにさっさと次のステージへと進むという選択肢だってアリだと思うのです。
 「仕事だから頑張って責任を持ってやり遂げなければならない」と嫌々ながら日々働くことが必ずしもいいことであるとは限りません。

 

大量採用高年収の罠

 企業によっては、高い給与水準で大量に新卒を採用するところもあります。
 そういった企業がなぜそんなにも高待遇であるかというと、ふるいにかけるために他なりません。
 教育体制が確立されているわけでもない状況の中で、実力主義の厳しいノルマが課され、未達であれば試用期間中という理由で容赦なく解雇。
 運良く解雇を免れたとしてもノルマは日々・毎月迫ってきます。

 そのような企業の中で疲弊し、行き詰まりながらも「忍耐」「根性」「我慢強さ」が美徳だからと日々を耐え抜くことに果たしてどれだけの意味があるでしょうか。
 ノルマノルマと追い詰められたら、逆に本領を発揮できない人もいるのです。
 今いる会社に未来が全く描けなくなったら「石の上にも三年」と言わずに、早々と転職をしてしまうべきであると私は考えます。

 

耐え抜くことは時間の無駄になることもある

 もちろん、頑張って耐え抜いた結果、好成績を収める営業マンに成長したという人もいるでしょうけれど、全員がそのように努力が報われるわけではありません。
 人生は映画や小説ではないのです。本当に。

 自分にとって不本意な状況や過労に耐えて、それでも頑張って耐えた結果、精神を病んでしまうという人も少なくありません。
 私は、「石の上にも三年」思想が邪魔をしたが故に会社を辞めるという行動に至らず、過労自殺やうつ病に繋がるケースが意外と多いと考えています。

 自分の身体が危険信号を発しているのは誰でも察知しているはずです。
 にも関わらず、周囲から「もう辞めるなんて忍耐力がないぞ」と言われたり、「まだ辞めてはいけない。もっと頑張れる」と自分の中で無理をしてしまうことにより最悪の結果になってしまう。
 精神を病んでしまったら復帰までに時間がかかることが多いため、耐え抜いたことがむしろ仇になってしまうことも考えられます。

 もしかしたら、早々と転職活動をするなり、さっさと辞表を提出するなりして新たな人生に動き出していれば、自分に合った会社で普通の人生を送れていたかもしれないのに。

 

会社を1年以内に辞めても、それほど評価は下がらない

 厳しい状況であるのになかなか会社を辞められない理由に、「すぐに辞めたら転職先が見つからないかもしれない」ということがあります。
 数ヶ月で辞めるとキャリアに傷が付きかねないから3年は働こう、忍耐力がない人間と思われる、なんて。
 私のかつての同僚の中にも、「管理職になってからじゃないと転職は厳しいから、今は耐える」と言っていた人がいました。

 だけど、辞めたい辞めたいと思いながら過ごす3年ほど長いものはありません。
 私は新卒で入社した会社を嫌で2年半で退社しましたが、一生分のストレスを抱えたのではないかと思われるほどに長い2年半でした。
 本当に辞めてよかった。あのまま会社に留まり続けていたら今の自分はなかったでしょう。

 実は、会社を短期で辞めても恐れているほどに評価が下がるものではありません。
 もちろん、きちんとした理由があればの話ですが、理由なんて後からいくらでも考えて付け加えることができます。
 本当は「上司が嫌だから辞めた」のに、転職の面接で「両親の面倒を見るために辞めました」と答えて内定を貰った人もいます。
 退職理由なんてどうにでもなるのです。

 

まとめ:後悔しない転職のためには、合わない仕事はさっさと辞めることも視野に入れよう

 忍耐すること、継続することだけが美徳でない。
 むしろそれらは辞めたいのに動き出さない思考停止状態に陥っていることも多いです。

 嫌ならすぐさま辞めるべきだ、と強制できることではありませんが、少なくとも、

 ・辞めるという選択肢は常に用意されている

 ・耐え続けても良い結果になるとは限らない

 ・すぐに辞めても人生終わりじゃない

 ということは声を大にして言いたいです。