間欠性爆発性障害の治療法、治し方とは?実際に効果があった方法を厳選して紹介

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 間欠性爆発性障害とは、怒りによる攻撃的衝動が抑えられない行動制御障害の一種です。脳の疾患によるものと言われますがはっきりとした原因はまだわかっていません。治療法も確立されているわけではありません。

 では、些細なことでキレてしまって後悔するということを繰り返してしまう間欠性爆発性障害の人にとって、突然やってくる怒りの衝動に対して何の対処もしようがないのかというと、もちろんそうではありません。

 下記、間欠性爆発性障害の疑いのある私の経験を交えながら治し方・治療法を見ていきましょう(ちなみに私は医師ではありません。ですので、医学的な治療法というよりは私が試してみた結果うまく行った事例の紹介といった趣きになることをご了承下さい)

 

私と間欠性爆発性障害

間欠性爆発性障害を治そうと思ったきっかけ

 私自身、昔から怒りの衝動を抑えることが難しいという問題を抱えていて、そのまま大人になってしまったのでした。社会人というものは時に理不尽でありストレスフルなものです。そんな中にあって、各職場において私のやり場のない怒りが爆発してしまうことが多々ありました。もちろん、その度に周囲の人には迷惑をかけるので良くないことであるのはわかっているのですが、怒りの爆発がエスカレートしていくのを抑えることができないことが悩みでした。

 ある時、些細なことによる私の怒りの爆発が大きなクレームになってしまったことから「本当にこれではいけない。治さなくてはならない」と本気で考え、ウェブサイトで調べた結果「間欠性爆発性障害」という名称に行き当たったのでした。ああ、私はこれに違いない。

 私はその瞬間から自分を「単に怒りっぽい人」ではなく「間欠性爆発性障害という病気を持っている人」と認識することにしました。「私は普通に怒ることができない病人」「私はいつ怒りが爆発するかわからない危険人物」であると自らに警戒させることにしたのです。

 

自らを「すぐにキレる普通でない人」と認めること

 「なにもそこまで」と思うかもしれませんが、私が怒ると手の付けられなくなってしまうのは本当のことであり、それは業務中だろうが夜中だろうが関係なく、何かがきっかけとなって爆発的な怒りとともに周囲の物が破壊されてしまう。社内のゴミ箱や備品はもちろん、自らのスマートフォンも「何か動きが遅い」という日常的かつ些細なことになぜかカッとなって大声を上げながら破壊してしまったりするのでした。

 普通ではない。

 普通の大人であればそんなことはしないでしょう。仕事中によっぽどイラつくことがあっても備品を破壊したり叫び声を上げたりはしません。スマホを破壊したりしないし、手を怪我するほどに壁を殴ったりしない。

 私は普段はむしろ落ち着いているほうです。感情よりも論理を重視することを好み、殆どの場合は冷静です。しかし、怒りの衝動だけは抑えることができないのです。何がきっかけになって烈火の如く自分を見失うほどに怒ってしまうのか自分でもわからないので一層困るのです。

 

それでも、間欠性爆発性障害は必ず治る

 自らを病人であり危険人物であると認めるところから始めたというのには理由があります。

 例えば、うつ病の人はうつ状態が悪くならないように気を払って生活しています。糖尿病と戦う人も糖尿病が悪化しないような生活を心がけているのです。そうした生活を心がけることによって病状は快方に向かったり、少なくとも悪化させずに済んだりするわけです。うつ病の人や糖尿病の人が自らの病気に気づかずにそれまで同様の生活を続けていたら、どんどんと悪化してしまうのは自明です。

 間欠性爆発性障害についても同様です。まずは自らを「間欠性爆発性障害患者」であると認めることによって始めてそれに対処するための生活スタイルを志向することができるというわけです。そのためには「ちょっと怒りっぽい人」ではなく「間欠性爆発性障害患者」として、きちんと自分の病状(キレやすい、癇癪を起こしてしまう、見境なく八つ当たりをしてしまう――など)と向き合い、気を払い、適切なる対処をしていくことが重要であると私は考えます。

 

間欠性爆発性障害の治し方、怒らないための方法

 ここからが本題です。私が間欠性爆発性障害と向き合う上で役に立った考え方や改善が見られた方法について紹介していきましょう。

「アンガーマネジメント」で感情をコントロールしよう

 アンガーマネジメントとは「アンガー=怒り」「マネジメント=管理」、つまり「怒りを管理する方法」という意味です。

 同じ出来事に遭遇してもカッとなる人とそうでない人がいます。それは心の中での受け止め方が違うからです。ある出来事が我々を怒らせるのではありません。出来事に対して心の中で「勝手に意味付けをして、勝手に怒っている」に過ぎないのです。

 誰かと肩がぶつかったという場合を考えてみましょう。我々は「肩がぶつかった」という出来事それ自体に怒っているのではありません。「謝らないなんて失礼な奴だ」「前を見て歩かないなんて常識のない奴だ」という解釈を出来事に対して付け加え、意味付けをすることによって怒りが沸き起こってくるというわけです。我々はわざわざ怒るように出来事に意味付けをしているから、怒ってしまうのです。

 従って怒らないためには、我々の心の中で起きる「出来事に対する意味付け」という現象を理解し、遭遇した出来事に対して誤った意味付けをすることを回避することが肝要となります。例えば、誰かと肩がぶつかったとしたら「急いでいたのかな」「視野が狭いなんて可哀想な人」という意味付けが出来るようになれば、怒りは沸き起こってこないというわけです。

 上記は、アンガーマネジメントにおける考え方の一例です。アンガーマネジメントは感情をコントロールするためのメソッドが体系化されているものです。怒りがコントロールできないと悩んでいる人にとっては大変に有用なものです。


 
関連記事:
【書評】『アンガーマネジメント入門』安藤俊介【著】

 

「認知行動療法」で考え方の癖に気付こう

 うつ病の治療法として認知行動療法という名前を聞いたことがあるかもしれません。認知行動療法はうつ状態の改善のみに有用なものではなく、日々のストレスの緩和や不安感の軽減、さらには本稿の論旨である怒りのコントロールにとっても効果的なものです。

 認知行動療法とは難しいことではありませんし、一人でも取り組むことができます。認知行動療法を一言で表すなら「間違っている考え方の癖に気づいて改善していこう」というものです。

 例えば上司に注意されたという場合、人によって色々な受け止め方があります。「指摘してもらった」と考える人もいれば「怒られた」と思う人もいるでしょう。あるいは「自分ばかり怒られている」とか「自分はいつも失敗してばかりで駄目だ」とか「上司は自分のことを嫌いに違いない」と考えてしまって落ち込んだり、不満が募ったりしてしまう人もいるでしょう。

 だけど、本当に「自分ばかり怒られている」「自分はいつも失敗してばかりで駄目だ」「上司は自分のことを嫌いに違いない」のでしょうか。たった一度注意されただけでそのように決め付けるのは極端ではないでしょうか。単なる推測に過ぎないにも関わらずわざわざそのようにネガティブに解釈してしまっているだけではないでしょうか。

 「自分ばかり怒られている」などと物事をネガティブに考えてしまう人はある出来事に遭遇した際、根拠もないのにそのように捉えてしまう癖があるのです。根拠もないのにわざわざ物事をネガティブに解釈していては心が疲れてしまいます。認知行動療法ではそのような考え方の癖や歪みを是正し、必要以上に不安になったりストレスになったりすることのない行き方を目指すものです。

 この認知行動療法が怒りのコントロールにとっても有用であるというのは、いつも怒ってばかりの人というのはある出来事をわざわざ怒りが沸き立つように受け止めている可能性があるということです。ある出来事を自分がどのように勝手に解釈してしまっているか、その解釈にどのような歪みがあるかを分析していくことによって、怒らない受け止め方ができるようになっていくということです。


 
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私が実践している認知行動療法アプローチによるアンガーマネジメントの手法

 

システマの「ブリージング」で怒らない身体を作ろう

 上記「アンガーマネジメント」「認知行動療法」は怒りにくい考え方を身に付けるためのものでした。本項の「ブリージング」は呼吸によって怒りにくい身体を作るためのものです。

 人はリラックスしている時に怒ることはできません。怒りが沸いてくる時というのは身体のどこかが緊張状態にあるために些細なことで怒りが誘発され、増幅されてしまうのです。であれば、身体を常に弛緩した状態に保ち、リラックス状態にしておくことで怒らない人になることができるというわけです。そのリラックス状態を簡単に作り出すための秘訣が呼吸にあります。

 鼻から息を吸って、口からフーっと吐く――。

 「システマのブリージング」とはたったそれだけのシンプルなものです。いつでもどこでも誰でもできます。その上、感情のコントロールにおいて高い効果があります。システマとは旧ソ連ロシア軍特殊部隊に伝わる格闘術。戦場という極限状態においても冷静さを保つための究極の呼吸法が「ブリージング」であるというわけです。どのような状況でもすぐさま感情をコントロールできるよう「鼻から息を吸って、口からフーっと吐く」という極限まで無駄を削ぎ落としたシンプルなものになっているというわけです。

 鼻から息を吸って、口からフーっと吐く――。少しでも怒りを感じた時にはもちろん、通勤中に歩調に合わせながら、仕事の合間にふと思い出した時などに試してみましょう。習慣化すればきっといつの間にか怒りにくい身体になっているはずです。


 
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【誰でもできる】怒りが消え去る究極の呼吸法。システマのブリージングのやり方を徹底解説

 

イライラする人のためのサプリメント3選を試してみよう

 サプリメントマニアである私が選ぶ怒りにくくなるサプリメントをご紹介します。個人差はあるかもしれませんが、いずれも私が試してみて効果があったと認めたものです。

 
■L-トリプトファン
 間欠性爆発性障害の原因のひとつにセロトニンの分泌不足が挙げられています。セロトニンとは脳内伝達物質のひとつで「幸せホルモン」とも呼ばれるものです。セロトニンが正常に分泌されていれば幸福感や充実感、前向きな気持ちを感じることができますが、逆に不足してしまうと気持ちが落ち込んだり、不安感が増したり、思考が鈍化して攻撃的になってしまったりしてしまいます。

 セロトニンの原料となるものがL-トリプトファンです。日常の食事からも摂取することができますが、サプリメントによって補うことによって慢性的なセロトニン不足を予防することができます。気分が晴れやかになることを実感しています。

 
■コリン
 コリンの不足は認知症に繋がるとの研究結果が出ております。つまり、コリンは脳の活動を活性化する作用があるということです。卵黄に多く含まれる物質です。

 脳活動の活性化はイライラ防止やネガティブな考えに囚われることを抑止することにも繋がります。また、数あるサプリメントの中でもコリンは鎮静作用が著しく、私自身、コリンと下記に挙げるDMAEを摂取するようになってからは殆ど怒ることがなくなりました。奇跡のサプリです。

 
■DMAE
 「脳をクリアにする」「モヤモヤが消える」と名高いサプリメントがDMAE(ジメチルアミノメタノール)です。脳内伝達物質アセチルコリンの原料となるものであり、アセチルコリンの不足は認知症やアルツハイマー病を引き起こすとのデータが揃っています。

 脳内における信号の伝達が正常に行われることによって、無駄に落ち込んだりストレスを抱えたり怒ったりすることが少なくなります。起こった出来事に対して歪んだ認識に偏ることなく、本質を正面から冷静に捉えるだけの頭の回転が確保されるからです。DMAEは人間の持つその認知能力を正常に機能させる物質であると言えるでしょう。

 

まとめ

 駆け足でご紹介してきましたが、これらの方法を実践することにより、以前ならカッとなってゴミ箱を蹴飛ばしてしまうような事態に遭遇しても殆ど怒ることがなくなりました。自分で「あ、ちょっと今イラっとしたな」と感じたら、すぐに対策を打つことにしています。すなわち、

 
 1. 出来事に対して怒りが沸き立つような意味付けをしていないか確認する。

 2. ネガティブな考え方に偏っていないか確認する。

 3. ブリージングをする。

 それに加え、ブリージングは習慣化し、上記3種類のサプリメントは毎日摂取しています。

 
 また、下記関連記事においても怒らない・キレない・癇癪を起こさないための考え方についてまとめてあります。誰でも怒らない人になることはできます。怒りをコントロールできなくて困っている人の参考になれば幸いです。

 
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