【実体験】異動・転勤が多い会社に勤めるメリットとデメリット

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 私が新卒で入社した会社は5県にまたがって展開するスーパーマーケットであり、同業種の例に漏れず転勤が大変に多かったです。もちろん、運の要素や個人差はありますが、入社してから一度も引っ越しを伴う異動をしないという人はまずいません。

 私は入社してから退職するまでの二年半で三度の引っ越しを伴う異動をさせられました。何が原因でそうなったのか私にはわかりませんが、ここまでの頻度で引っ越しをさせられる社員はなかなかいませんでした。とは言え、引っ越しを伴わずに近隣の店舗を三ヶ月ごとに転勤させられている人もいました。何が原因なのかはわかりません。

 ともあれ、異動の多い会社にはメリットもデメリットも存在します。一概に「異動・転勤が多い=悪い」とは言えないのも事実です。

 例えば、定期的な異動があることによって人間関係が深刻に悪化することを避けることができます。嫌な上司に当たったとしても、いずれはどちらかが異動してしまえば問題は終わりです。異動によって定期的に人員がリフレッシュされることによって、人間関係の陳腐化が引き起こすつまらない諍いも減るでしょう。

 異動・転勤が多い会社に勤めるメリットとデメリットを見ていきましょう。

 

異動・転勤が多い会社に勤めるメリット

1. 異動によって人間関係における悩みがリセットされる

 例えば、気の合わない上司と一緒に仕事をしなければならなくなったとしてもそれがずっと続くわけではありません。上司か自分のどちらかが異動してしまえばそれで解決です。ずっと一緒に仕事をしなくてもよいと思えることは大きな気休めになるでしょう。

 私も移動先の上司が気の合わなそうな人物だったことがあるのですが、私が着任して一ヶ月もしないうちになぜか何処かの店舗へ異動していきました。正直、ホッとしました。

 異動のないような規模の小さな零細企業などであれば毎日延々と同じ人と顔を合わせて共に仕事をしなければならないのであり、トラブルが起きてしまった場合にはどちらかが辞めるか、ストレスを抱えながら我慢するしか方法はありません。

 異動の多い会社であれば辞める必要などなく、時と共にいずれやってくる配置転換だけでスッキリと解決するのです。

 

2. 異動の申請ができる

 どうしても現在の職場ではやっていけないという場合には自分から異動や転勤を願い出るというカードを切ることもできます。そもそも異動が頻繁にあるくらいですから職場の配置転換くらいなら柔軟に対応できるはずです。

 私の知り合いには「接客がつらい」という理由で異動を願い出て、店舗配属から裏方の仕事に変えてもらった人もいます。大きな会社であればあるほど寛容で柔軟であるように思います。

 

3. 新しい気持ちで仕事ができる

 毎日同じ場所で同じような仕事をしていると飽きてきて惰性で仕事をするようになってしまいます。私は現在、異動の可能性が全くない仕事をしておりもう4年近くが経ちますが、正直もう飽きています。職場が家みたいな感じになってきて緊張感もなく刺激もなくだらっと一日が終わっている感じがします。

 かつての会社での日々を思い出すと、異動は嫌でしたがそれでも新たな店舗に着任すれば新たな清々しい気持ちで仕事をすることができたのは事実です。新たに学ぶことがあり、新たに自分の能力を活かす機会がある。

 新しい環境は誰にとっても少なくともストレスになり得るものですが、全てのストレスが悪いものであるとは限りません。いい意味での緊張感を持ち、新しい異動先で気持ちのリフレッシュをすることができるのは結果的には悪くない経験だったと今となれば思えます。

 

4. いろいろな場所に住める

 就職してからの三度の引っ越しで合わせて4県に住むことができました。引っ越しは非常に面倒なものでしたが、今思えば多くの場所に住むことができて良かったと思っています。自分の中での世界が広がったし、経験や知見を積むことができた。生まれてからずっと一つの街の中で生きていく人もいる中で、様々な場所で生活をすることができたのは一つのアドバンテージとさえ言えると思います。

 一身上の都合で退職してからは、かつて転勤によって勤めていた土地で気に入った場所があったのでそこに引っ越してしばらく生活をしていました。

 

5. 出会いが多い

 社内恋愛・社内結婚が多いのは異動が多く、それに伴って絶対的な出会いの機会も多いからでしょう。それなりの年齢であるにも関わらず独身の人は殆どいませんでしたし、皆、適齢期と言われる年齢で結婚していました。また、出会いが多いということは不倫の機会も多いということで、それに関しても多めでした。

 恋愛に関してだけではなく、異動によって様々な個性を持つ人と接し、関わり、話し、時間を共にすることとなります。社会的な動物である人間にとっては「人と出会う・関わる」ということは重要な要素であるように思えます。私は自分の部屋で一人で過ごしていても全く苦ではなく、むしろ一人にしてくれと思いながら過ごしているのですが、異動によって次々に職場に新しい風が送られてくる感じも決して悪くはないと思うのでした。

 

異動・転勤が多い会社に勤めるデメリット

1. 度重なる引っ越しで疲労困憊

 上述の通り、結果的に振り返れば異動にはポジティブな印象が思い出されますが、当時の当事者にとってはたまったものではありません。

 辞令が出てからは特別な休みを与えられるわけでもなく、仕事をしながら約一週間以内に異動を完了させなければならない。新たに入居する物件探し・契約、荷物の梱包、現物件の解約、電気ガス水道の解約、住民票の転出・転入、など。これを週休二日の一週間以内に全て完了させるなど狂気の沙汰であるとしか思えない。移動先が県をまたぐ場合もあり、その際は物件の契約をしに行くだけでも一苦労です。

 正直、転勤・引っ越しに疲れてしまったことが私の退職の大きな要素でした。

 

2. 残された日々のやる気がなくなる

 異動先では気持ちも新たにリフレッシュして仕事に取り組むことができますが、異動日までの元店舗においては全くやる気がなくなります。どうせ自分はこの店からいなくなるのであり何の責任もないと思えば、全く仕事に身が入りません。仕事をするくらいなら引っ越しの準備をしたいのです。

 

3. 単身赴任・遠距離恋愛

 出会いが多いのは良いのですが、同じ数だけ別れがあります。どうでもいい人との別れは痛くも痒くもないどころかせいせいするくらいのものですが、どうでもよくない人と離れ離れになるのは苦しいというわけです。遠距離恋愛の8割には別れが訪れるというデータもあります。はい、私も別れました。

 また、結婚して子供が生まれ、家なんて建てようものなら、狙いすましたかのようにすぐさま転勤が襲来します。子供ができて家を建てると単身赴任をさせられるというジンクスみたいなものが確かにあるようで、それを恐れたある中年社員は結婚はしているけれど子どもも作らず家を建てずという人生を選択していました。

 奥さんが双子を妊娠しているにも関わらず引っ越しを伴う辞令が出てしまった社員もいました。異動は無慈悲です。

 

4. 引っ越し貧乏

 引っ越しにはお金が必要です。もちろん、引越し費用や賃貸の解約・契約費用などは全額会社が負担してくれることになっていましたが、それにしてもなぜか引っ越し直後はお金が出ていくものです。転勤ばかりで全然お金が貯まらない「引っ越し貧乏」である人も少なからずいるようでした。

 
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