自動車なしの生活の意外な盲点は「灯油を買いに行くのが大変」ということです。私は冬になると徒歩15分で程度かかるガソリンスタンドに歩いて灯油を買いに行きます。ファンヒーターを終日フル稼働しているとおよそ1ヶ月に3〜4回はポリタンクが空になるので、その度に買いに行く羽目になり、なかなか難儀です。
本稿では「クルマがないので灯油を買えない」問題について、私の経験上の5つの解決法を提示していきます。
キャリーカートにポリタンクを入れて買いに行く -奇跡のアイテム
さすがに満タンのポリタンクを15分も持ち歩くのは地獄です。そこでキャリーカートの出番です。
耐荷重35kgなので18リットルのポリタンクは余裕。キャリーカートにポリタンクを入れてゴロゴロと転がしていきます。地面を車輪が転がる音が若干うるさいですが、仕方なし。それでも15分はさすがに長い道のりですが、これも仕方ない。
徒歩で灯油を買いに行くならこれは必需品です。
灯油の巡回を待つ -地域は限定的だがありがたい
かつては灯油の町内を灯油の巡回車がぐるぐるとよく巡っていたり、電話一本で給油しに来てくれたりした気がするのですが、問い合わせてみたところ、現在ではこういったサービスは殆どやっていないそうです。クルマ社会で割に合わないのでしょう。
但し、団地周辺では今も定期的に灯油の巡回が行われているところもあります。事実、私の近くの団地には冬になると週に数回は巡っていました。こういった地域近辺に住んでいるのであれば、巡回を待って給油してもらうのが良いでしょう。おそらく料金は割高であると思います。
クルマかバイクを持っている知り合いに頼む -忍びない
灯油がなくなる度に人に頼みごとをするのは誠に忍びないことですが、どうしてもピンチになった場合はお願いしてみましょう。
電気ストーブやセラミックヒーター -コストは割高だが暖かい
「灯油がないなら電気を使えばいいじゃない」とマリー・アントワネットが言ったかどうかはわかりませんが、灯油を使うのは諦めて電気にシフトしてしまうのも手です。電気ストーブやセラミックヒーターです。
但し、コスト面については灯油よりも電気ストーブの方がお金がかかることがわかっています(2割増し程度)。また、ファンヒーターなどの灯油を使う暖房器具が部屋全体を暖めるのに対し、電気ストーブやセラミックヒーターは局所的な暖かさに留まるものです。
電気による暖房器具は部屋全体を暖めるためにはコストパフォーマンスが悪いと言えますが、どうしても灯油を買いに行けないのであれば有力な選択肢の一つでしょう。
エアコン -コスパ良し、工夫次第で最強の暖房器具になる
同じく電気を使う暖房器具でも、エアコンは灯油よりもコスパに優れます(2割減程度)。従って、エアコンが設置されているなら灯油は不要であるとも言えます。但し、エアコンは急速に部屋を暖めたり、局所的に暖めるのが苦手であることは留意すべきです。
従って、エアコンだけで部屋を暖める場合「部屋の気温を下げない」ことで大きな節電になり、部屋の温度を安定させることに繋がります。具体的には、
・部屋のドアやふすまをきちんと閉めて気密性を高める
・窓に断熱材(プチプチなど)を貼って冷気を侵入させない(意外と重要)
・ワンルームなど、玄関と部屋がひと続きになっている場合は断熱カーテンなどで玄関からの冷気を遮断する
・サーキュレーターなどできちんと空気を循環させる(天井だけが暖かくても意味がない)
などの施策が有効です。
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