失踪を画策し実行したはいいけれど、さてどこに行こう、と悩んでしまう人は多いものです。
それもそのはず、我々は目的なく移動することに慣れていないからです。
失踪とは社会のほぼ全てのしがらみから解放されることを狙うものですので目的地はありません。自分で決めなければなりません。
本稿ではかつて二ヶ月間失踪した経験を有する私が、目的地として都内(東京)と田舎(地方都市、田園風景)のどちらがいいのか双方のメリットとデメリットを紹介していこうと思います。
クルマ移動なら田舎へ行こう
失踪の移動手段にも様々ありますが、クルマに乗ったまま失踪を続ける決意があるのなら田舎へ行ったほうが賢明です。なぜなら、都会の駐車料金は異常に高く、クルマを所有しているが故にあっという間にご破産となるリスクを孕んでいるからです。
その点、地方都市や田舎においては、24時間営業のスーパーやレンタルビデオ店、無防備に駐車場が開放されている公園や駅の駐車場などお金をかけずにクルマを駐車でき、夜を過ごすことさえできる場所が山ほどあります。
ただ、クルマを運転することにはリスクが伴います。Nシステムによる車両の検知やガソリン代の問題の他、事故や故障のリスクが伴います。
失踪中に事故を起こして警察のお世話になることほど厄介なことはありませんので、どうしてもクルマと共に過ごしたい人は最新の注意や計略が要請されます。
仕事をするなら都内へ行こう
失踪における大きな問題のひとつに金銭的なことが挙げられます。遅かれ早かれいずれ直面する問題でしょう。
収入がないために当面は貯金を切り崩して失踪資金に充てることとなりますが、お金が底をついた場合には「失踪を諦める」か「仕事をする」かの二者択一を余儀なくされます。
当然ながら、仕事は田舎よりも都会のほうが豊富です。失踪中に仕事を獲得して収入を得るなら「東京へ行く」の一択になります。
身分証明不要で現金手渡しの1日だけの短期アルバイトなんてあちこちにありますし、あるいは雇われなくてもアイデア次第であらゆるものをお金に変えることも可能です。
日雇いの仕事探しなら「1日から働ける激短バイト!ショットワークス」は必需、都会で無一文で生きる術は『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』に詳しいです。
お金がないなら都内へ行こう
田舎は物価が安く、都会は物の値段が高い。
それは実は幻想です。
家賃を比べるなら明らかに都内の方が高額なので、家を借りるなり買うなりして住む場合は都内のほうがお金がかかります。
しかし、ネットカフェの料金、食べ物や生活必需品の価格については同じくらいかむしろ都内のほうが安いくらいです。
例えば都内には一ヶ月25,000円程度で滞在できるネットカフェがあり私もお世話になったのですが、そのような破格のネットカフェは田舎や地方都市にはありません。
自動車の所有率が高い地方都市においては、駅前にネットカフェがないこともしばしばです。あったとしてもかなり高額。
結構がっかりしました。
そういう理由で私の二ヶ月半に渡る失踪生活は都内に落ち着いたわけです。
退屈なら都内へ行こう
自由を求めて失踪したはいいけれど、人というのはわがままなもので自由が続くと退屈してしまうものです。
当初は刺激だらけだった失踪生活もそのうち日常に成り果てます。
人は外部からの刺激を必要とする人とあまり必要としない人とに分かれます。前者を外向的、後者を内向的と呼びます。
一日中読書をしていれば満足であるという極めて内向的な人は必ずしも大都会で彷徨する必要はないかと思われますが、変わらない日々の中で退屈で滅入りそうになってしまうという人は東京を目指すのが良いでしょう。
歩いているだけでも退屈しませんし、暇になったら商業施設を訪れたりやウィンドウショッピングをしていればいいのです。
落ち着きたいなと思ったら本でも読み、癒やされたいなと思ったら公園に行きましょう。
何かにチャレンジしたくなったら山手線一周を徒歩で踏破してみるという暇潰しもできます。
資金に余裕があり一人で時間を潰せるなら田舎へ行こう
基本的に失踪生活においては都内に滞在する方が何かと都合が良く、頓死してしまう可能性も低いです。
この先降りかかるであろうリスクを考慮するなら都内で過ごしたほうがよろしいかと思います。
ただ、都内の難点はゴミゴミしているところ。
ネットカフェに滞在するとしてもかなり狭いですし、人が多い。
従いまして、お金に余裕がある、ある程度の副収入が自動的に入ってくるという人で、一人でも本を読むなどして延々と時間を潰せるという人はのんびりと田舎や地方都市に滞在するのも手です。
せっかくの失踪生活ですから、後悔のないように思う存分やりたいようにやるのが良いと私は考えます。
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