職業訓練の超絶メリット5つ!修了したので解説していきます

 最も知られている職業訓練のメリットとしては、「失業手当の給付期間の延長」「資格の取得」が挙げられます。

 もちろんこれらは素晴らしいメリットなのですが、職業訓練を受講した身としては、失業者が集まって勉強し同じ再就職という目的に向かっていくという団結意識が芽生えることにメリットを感じました。
 別に団結などしなくてもいいのですが、失業すると焦り・不安・虚しさなどが一気に去来しストレスが溜まります。そのような失業中の殺伐としがちなメンタル面を、同じ失業者同士で過ごすことで、穏やかで落ち着いた気持ちに変換して再就職へと進むことができます。

 失業した際、焦って次の職探しをする前に、職業訓練を受けることの検討を強くおすすめします。

 私は実際に半年間の公共職業訓練を受講しましたが、失業中の身でありながら、それはそれはかけがえのない時間だったと、今となってはより一層思います。職業訓練は本当に素晴らしい制度であるにも関わらず、あまり認知されていないように思います。

 以下、私が公共職業訓練を受講して感じたメリットを挙げていきます。

 

1. 失業手当の給付期間の延長

 失業した際、ハローワークにて離職票を提出することによって失業手当の給付が開始されます。
 給付期間は、離職した会社の勤続期間や、自己都合退職か会社都合退職かによって変わってきます。勤続期間が長期である、会社都合退職(倒産、リストラなど)である場合、失業手当の給付期間は長くなります。

 職業訓練校に入校している場合、失業手当は職業訓練修了まで給付され続けます。(この場合の職業訓練とは「公共職業訓練」を指し、ハローワークが斡旋するものに限られます)
 つまり、失業保険の給付期限が5月までであった人が、4月から10月まで開講される職業訓練校に入校し、無事に修了した場合、失業手当が10月まで延長して給付され続けるということです。

また、自己都合退職の場合、失業手当の給付までに3ヶ月の待機期間が設けられます。つまり、離職票をハローワークに提出してから3ヶ月後から失業保険の給付が始まるということです。
 これを回避する唯一の方法が公共職業訓練を受講することです。待機期間中であっても訓練の開始日から失業手当が給付される制度になっているためです。もちろん、訓練の終了日まで給付され続けます。

 失業手当の給付は、雇用保険を納めていた者としての当然の権利であるため、気兼ねなく堂々と受け取るべきであると私は考えます。
 金銭的な心配をすることなく、訓練によってビジネススキルを身に付けつつ、落ち着いた気持ちで再就職に向けてスタートを切ることができます。失業者にとっては大変にありがたい制度です。

 

2. 資格を取得できる

 私が通っていた職業訓練校では、主にMicrosoft Officeのスキルを身に付けるカリキュラムが組まれていました。
 受講期間は半年間だったので、Word、Excel、PowerPoint、Accessに加えて、簡単なウェブサイト作成の授業(Webクリエイター能力認定試験)もあり、内容は盛りだくさん。

 各講義の最後にはサーティファイ主催の検定を受験します。訓練生の合格率はほぼ100%でした。もちろん、履歴書の資格欄に記入することができるので、全てに合格すれば、「なんとなくできる奴っぽい」履歴書に無条件で一歩近づきます。

 資格が取得できるという表面上のメリットだけではありません。
 私事ですが、Excelについてはなんとなく使える気でいたのですが、基礎から実務的なことまできちんと授業で教えてくれるので、知らなかった関数や便利機能を自然に身につけることができました。難しそうだと思って独学では敬遠していたマクロ機能についても、少しだけですが触ることができたのはいい経験になったと思います。

 家に帰って早速、自分で作っていたExcelでの家計簿に授業で学んだことを取り入れてみると、自分が格段にレベルアップしたような気持ちになったのを覚えています。
 資格の取得だけでなく、実際にスキルアップできたと実感できたことが単純に嬉しかったです。

 

3. ビジネスマナーや履歴書の書き方の講義もある

 職業訓練の授業は、資格取得のためのものだけではありません。
 私の通っていた職業訓練校では、ビジネスマナー講座といって、再就職に向けての具体的な方法を学ぶ講義がありました。半年で6日程の少ない授業ではありましたが、こちらも大変に役に立ち、他の再就職を目指す人たちに差をつけることのできる実践的な内容です。

 他者との上手なコミュニケーションのとり方から始まり、自分の性格や強み弱みの分析、就職に有利な履歴書の書き方、面接の際の作法まで、ゲーム方式やディスカッションなども取り入れながら、楽しく学ぶことができました。毎日のMicrosoft Officeの座学に飽きてきた頃にこの講義が入ってくるので、良い息抜きになったのを覚えています。

 特に、履歴書の書き方、面接の受け方については、実際に就職支援をしている実績のある方が講師であったため、大変に具体的に教えてもらうことができました。しかも、20名程度の小規模なクラスで授業が行われるので、個別に指導もしてもらえます。
 再就職のための指導を、実績のある講師に個別に丁寧にしてもらえるなんてことは、かなり貴重な体験ではないでしょうか。しかも無料で。

 職業訓練は、訓練生の再就職を全力で支援するカリキュラムが組まれているのだと実感しました。

 

4. 自分を見つめ直す時間ができる、自信に繋がる

 失業手当の受給期間は、最短で90日と意外とあっという間です。たった3ヶ月。
 特に年齢が若ければ若いほど受給期間が短くなる傾向にあり、自己都合退職の場合も受給期間は短いです。従って、殆どの人が受給期間90日に該当するものと思われます。
 失業手当給付の最長は330日ですが、極めて稀なケースと言えるでしょう。

 離職時に次の仕事が決まっていなかった場合、たった90日で職を見つけなれけばならないということです。さもなくば、収入がゼロになってしまいます。
 3ヶ月で仕事を見つけなければならない、しかも、自分の条件に合う就職先を、だなんて、相当なプレッシャーです。よく考える余裕もなく、不安と焦りが襲来し、バタバタと毎日が過ぎて行くでしょう。
 そして、多くの場合、なんとか内定をもらうことができた就職先へと妥協してしまうことが容易に予測されます。
 正社員を目指していたにも関わらず、食い繋いでいくためにアルバイトで妥協しなければならないかもしれません。

 職業訓練を受けたからといって、条件の良い就職先へと就ける保証はないですし、スキルアップができるとも限りません。
 ですが、訓練期間中の数ヶ月間は、就職への焦燥はひとまず仕舞っておくことができるので、気持ちに余裕ができると思います。私はそうでした。

 もう少しで失業手当の給付期限が迫っているというのに全くままならない。どうしよう。と本気で焦っていた時に、公共職業訓練というものを知りました。人気のないコースだったのか、定員割れ。軽い面接だけでそのまま合格。
 半年間のコースだったので、少なくともその期間はゆっくりと自分の今後のことを考える余裕ができました。しかも前述の通り、資格を取得し、ビジネスマナーまで学べ、来るべき就職活動への自信へと繋がりました。

 職業訓練において培った、この「自信」というのは大きかったと思います。少なくとも私は、暗澹たる気持ちで再就職の活動をすることはありませんでした。

 職業訓練を受けた場合の就職活動と、受けていない就職活動の間には、スキル、メンタルを含めて大きな広がりがあると感じました。もちろん、職業訓練を受講して良かったと本当に思いました。

 

5. 仲間がいる安心感。精神的に不安になりにくい

 職業訓練の受講者の共通点は、当たり前のことですが、全員が失業者であるということです。それ以外は老若男女バラバラです。

 失業中の身というとなかなか世間からは良い目で見られないところですが、職業訓練校には職のない人だけが集まり、再就職という一つの目標に向かってそれぞれに歩んで行きます。
 ここに不思議な連帯感と言いますか、仲間意識が生まれます。「ひとりじゃない」という感じ。
 訓練期間中は安心して落ち着いた気持ちで過ごすことができたということも、メンタル面で言えば大きなメリットとして挙げられます。

 入校当初は探り探りですが、授業でのわからないところを教えたり、教えてもらったり、共に昼ごはんを食べたりしているうちに、一ヶ月も経てばそれなりに皆仲良くなります。
 人見知りで、別に誰とも喋らなくていいやと思っていた私も、それなりに仲間の輪に加わることができました。
 訓練生は、分別のある大人の集まりで、皆優しいです。当たり前の話ですが、いじめなんてありません。

 失業した人たちが集まって、共に過ごし、次の就職先へとそれぞれに歩いて行く。
 私も、とても楽しく充実した時間を過ごすことができ、再就職も順調にできました。
 修了した今となっては、私が県外に引っ越してしまったということもあり、特に連絡を取り合ったりはしていませんが、職業訓練最後の日、修了式の帰り道でひとり「ああ、これが一期一会ってやつか」としみじみ感じたのをたまに思い出したりします。

 
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