お金を貯めるには3種類の方法しかありません。「1.収入を増やす」「2.支出を減らす」「3.お金を上手に運用する」。全てのマネー系ライフハックはこのいずれかに分類されるのです。
この中で最も手っ取り早く、誰にでもできて、すぐに効果が現れるという三本の矢を兼ね備えているのが「支出を減らす」です。「空からお金が降ってこないかなー」といくら願っても恵みの雨の代わりにお金が降ってくることはありません。「宝くじ当たらないかなー」と祈っても買ってない宝くじが当たるわけがないし、そもそも宝くじはギャンブルの中でもボッタクリレベル最高の位置に属するものなので買わないほうが賢明です。
私たちは夢から目覚めて現実を見つめなければなりません。
「支出を減らす」3つのメリット
「1.収入を増やす」にしても明日いきなり給与が倍になることは絶対にない。「3.お金を上手に運用する」とはいえ全ての儲け話は(現実的には、運用利回り年5%以上の儲け話は)詐欺だと思ったほうがいい。預けたお金が1年後に倍になることは絶対にない。
そう考えると「2.支出を減らす」という戦略が「手っ取り早く」「誰でもできて」「すぐに効果が現れる」という3つの点で優れた方法であるということが現実味を帯びて理解できるのではないでしょうか。
例えば、今日から「自動販売機で缶コーヒーを買う習慣をやめてみる」:
・手っ取り早く → 思い立った今から実行できる
・誰でもできる → 実行するのに条件や障壁がない
・すぐに効果が現れる → その日から1日100円の節約ができる
スマホを格安SIMに乗り換えて運用する:
・手っ取り早く → 今すぐに(あるいは次の休日に)できる
・誰でもできる → 誰でも格安SIMに乗り換えることができる
・すぐに効果が現れる → 当月分から自動的に安い料金の請求が来る
では下記にて、私が実践している「支出を減らす」方法、つまり「効果的な節約で心がけている5つのポイント」を紹介していきましょう。
1. 固定支出を減らす
節約の王道がこの「固定支出の削減」です。固定支出とは黙っていても出ていくお金のこと。それを減らしたり、安いプランに乗り換えたりすることによって毎月自動的に節約をすることができます。黙っていても出ていくお金を減らすのだから、黙っていても節約ができるということです。
ものぐさで面倒くさがりな人ほど固定支出の削減には気を払って欲しいところであると私は考えます。なぜなら、私が面倒くさがりだからです。かつて無職になった時、生活費を極限まで切り詰めるために何が出来るだろうかと考えた結果、私は黙っていても出ていくお金を削減することにしたのでした。
具体的には「スマホを格安SIMに乗り換える(月6,500円の節約!)」「ダイレクト型自動車保険に乗り換える(月換算で2,000円の節約!)」「家賃の安い物件に引っ越す(月20,000円の節約!)」です。これらの節約は契約を変更するという手間はかかるものの、あとは何の努力もせずに毎月勝手に節約され続けます。ものぐさにはもってこいの方法です。
その他にも「使っていない月額制サービスを解約する」「電気のアンペア数を下げる」「クルマを手放す」など、探してみると生活の中で無駄な固定支出は意外と出てくるものです。
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2. 食費を減らす
食費の削減も節約の王道です。具体的には「自炊をする」ということ。
例えば、1日3食を外食・コンビニ弁当で済ますとすれば一人あたり1食500円だとしても1ヶ月45,000円の出費。しかし、自炊に切り替えることによって1食200円にすることも可能ですから、単純計算で1ヶ月で18,000円に食費を抑えられることになります。半額以下です。
自炊というとハードルが高いもののように思えるかもしれませんが、そんなことはありません。冷凍うどんを電子レンジでチンして食べるだけでも立派な自炊です。律儀に一汁三菜を用意する必要なんてありません(料理研究家・土井善晴さんは一汁一菜で構わないと言っています)。
いきなり食事の全てを自炊にするのが負担であれば、とりあえず1日1食から自炊を始めてみるというのも手です。また、365日毎日自炊をしなければならないというわけでもありません。私も週に1日は外食をしても良い日を決めて大好きな牛丼やラーメンを食べに行きます。
また『パレオダイエットの教科書』(Yu Suzuki著、扶桑社)では、一生リバウンドしないダイエットのためにはまずは少しずつでも生活に自炊を取り入れることから始めましょうと推奨されています。自炊は節約だけでなく、長い人生を不自由なく健康に過ごすためにも必要不可欠なことです。
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3. 気の進まない飲み会や誘いは勇気を持って断る
一回あたりの飲み会で5,000円程度の支出になってしまうことが多いと思います。飲みに行くこと自体が悪いということではありません。私自身は会社の人と飲みに行くことはあまり好きではありませんが「飲みニケーション」を肯定するわけでも否定するわけでもありません。
但し、本当は貯金をしたいのに頻繁なる飲み会のために支出が増大して家計を逼迫してしまうというのは考えものです。ましてやそれが別に行きたくもない飲み会であれば尚更。行きたくない・行く必要のない飲み会や何らかの誘いに対しては「断る」という選択肢を用意しておいてしかるべきではないでしょうか。
私も誘われたら断れない性格なのですが、ある時から行きたくない飲み会は全て断ることにしました。行きたくない飲み会というとつまり私の場合はかなり親しい人から誘われた以外の全ての飲み会となりますから、9割の飲み会に行かなくなったことになります。
で、何が起こったかというと、何も起こりませんでした。非難されるでもなく、仲が悪くなるでもなく。そもそも私があらゆる人と距離を置いて接していたからかもしれませんが、もしかしたら起こるかもしれないと想定していた悪いことは何も起こりませんでした。
「戦略的無能力」という考え方があります。「やりたくない仕事はやらなくても何も起こらないから、やらなくても構わない」ということです。職場の飲み会や友人からの誘いに対しても同じ考え方で対処が可能であると私は身をもって実感しました。すなわち「行きたくない飲み会・行きたくない誘いは行かなくても何も起こらないから、行かなくてもいい」という事です。
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4. 自分でできることは自分でやる
この資本主義が作り上げた仕事のうち殆どは本質的には不要な仕事である、という考え方があります。
例えば、宅配ピザ。宅配ピザ屋がなくなっても私たちは何も困らないし、死ぬわけでもない。ピザを食べたかったらピザ屋にその足で買いに行けば良い、あるいは、材料を買ってきて自分で作れば良いのです。ですが、そこに宅配ピザという便利なサービスがあるから、私たちはついつい電話一本でピザの宅配を頼んでしまうのです。
でも、便利なものはタダじゃない。全てサービス料が上乗せされています。自分でピザを作る代わりに作ってもらうサービス料、自分で取りに行く代わりにたった一枚のピザを自宅に届けてもらうサービス料。私たちはモノ(ピザ自体)ではなくサービス(宅配してもらうこと)に過剰にお金を払っているということがしばしば起こります。なぜなら、宅配ピザは本質的には不要な仕事であり、不要を有用にするために手厚いサービスを提案しその対価を受け取るビジネスモデルだからです。
「便利なものにはサービス料が上乗せされている」と考えると世の中の見方が変わります。コンビニもそう、スーパーの惣菜もそう、家事代行サービスもそう、パソコン教室もそうだしフィットネスクラブもそう。なくても構わないけれど、便利だから高いお金を出してもつい買ってしまう/使ってしまう。
節約を心がけ貯金を志向する私たちがすべきことは、そういった便利なサービスが自分にとって本当に必要かどうか立ち止まって考え、自分でできることは自分でやるという意識付けをすることです。
5. お金の掛からない趣味を見つける
人は退屈だったり現状に不満があったりするとついつい無駄なお金を使ってしまいがちです。読書と園芸が趣味の私も例に漏れず、本を大量に買ってしまったり、植物をたくさん買ってきてしまったりしてしまうことが良くあります。
それでも私が支出を月10万円以内に抑えて節約生活を続けることができているのは、家計簿をきちんと付けていることと、お金のかかる趣味をあまり持っていないことによります。
本は新品では殆ど買わずブックオフの100円コーナーあたりから仕入れてくるのが主です。植物に関してもせいぜい高くても500円くらいのものしか買いません。かつてはCDをコレクションしたりオーディオにこだわったりペットを飼ったりしていましたが、ある時「お金のかかる趣味はやめよう」と思い立ち、全て売り払ってしまいました(ペットは天寿を全うしました)。
趣味に関しては「お金と幸福度は比例するものではない」と私は思います。つまりは、大金を使っただけ満足を得られて幸福になれるわけではないということ。もちろん各々の価値観とライフスタイルがあるので一般化はできませんが、それでもお金のかからない趣味で満足を得ることは充分に可能です。現に私は満足しています。
趣味を持つことは素晴らしいこと。仕事人間はつまらない。貯金・節約を志向する私たちはコスパの高い趣味を持ってこの素晴らしい人生を謳歌していきましょう。お金が全てじゃないのだ。
お金のかからない趣味の一例
インドア派で内向的な性格ですが、比較的多趣味な方だと思います。私の趣味を思いつくままに挙げてみようと思います。
■読書
図書館で借りてくればゼロ円。ブックオフで100円。新品で買ってもすぐに売ってしまえば結果的にあまりお金はかからない。
■園芸・植物を育てること
ホームセンターで数百円。食べ終わった野菜や果物の種を植えてもいい。自然と触れ合うことになる毎日の水やりは人生の幸福度を上げる。
■ブログ
はてなブログなどの無料ブログを使えばゼロ円で始めることができる。上手に運用すればアフィリエイト収入を得ることもできるかもしれない。半永久的に続けることができて、コストもかからない上、収益化もできるという奇跡。究極の趣味と言える。
■ジョギング・運動・散歩
身体が資本。ゼロ円でできる。
■DTM・動画作成
Macに標準搭載されているソフトウェアGarageBandで音楽制作をする。素人でもそれなりのものを作ることができる。終わりなき探求心。完成したらSoundCloudにアップロードして全世界に公開。更にやる気があれば iMovieでMVを制作してYouTubeで公開してみてもいい。趣味なので自己満足でいいのだ。
■Amazonプライムビデオで映画・アニメを見る
年額3,900円(税込)で厳選されたビデオが見放題のAmazonプライムビデオ。月換算で325円の奇跡。安い。プライムビデオはアニメにも力を入れているようで、全く関心のなかった私に「アニメ鑑賞」という趣味を加えてくれた。旧作も新作(今現在テレビで放送されているアニメも見れる!(全部ではないけれど))もどんどんライブラリに追加されていくのがすごい。
■テレビゲーム
ゲームハードを買うという初期投資費用は大きくかかるけど一度買ってしまえば延々と暇を潰せるすごい装置。そういう意味ではコスパは高いと思っている。私が持っているのはPS4。ソフトは新作を買って延々と遊ぶも良し。クリアしてすぐに売りに出すも良し。基本プレイ無料ソフト(要ダウンロード)も充実しているのでソフトに全くお金をかけないで遊ぶことも可能。ちなみに私は2,500円で買ったソフトを1年以上ずっと遊び続けております。
■イモリを飼う
今はもういないのですが、私はかつて10年近くにわたってイモリを飼っていました。両生類のイモリです。「イモリを飼うのは観葉植物を育てるより楽だ」とも言われており、手間の掛からないペットとして大変に優れています。エサがそんなに必要ない、水をあまり汚さない、冬も常温で平気と三拍子揃っている。ホームセンターのペットコーナーにて300円くらいで売られている。のっそりしていて何を考えているかわからない馬鹿っぽい感じがとても可愛い。
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