仮病を使う際には、同居人がいる場合、まずはその両親や妻などの家族を納得させなければ始まりません。
実際に風邪をひいたという場合でも、「風邪みたいだから今日は会社休むよ」「ぶざけるな、出勤しなさい」と家庭内でなってしまえば、熱がどれほどあっても、咳がどれだけ出ようとも出勤しなくてはなりませんから、仮病の場合、増して難易度が高そうです。
「発熱」という手段が使えない
最も困るのが、「熱がある」と嘘をつけないということです。
体温計などというくだらない文明の利器と、平熱という医学的基準の発明のせいですが、それらに憎悪を募らせても仕方ありません。
平熱にもかかわらず高熱を獲得するには、体温計を摩擦し、その温度を上げるという方法もあり、これは昔はよく使われましたが、大変な労力を伴う上に思ったような結果が出ません。調子が悪いと平熱以下の数値が出てしまうことにもなりかねません。
また、最近では耳の穴に測定器を差し込んで一瞬にして体温を測る機器なども登場していますから、熱の詐称は大変難しいことであると言えるでしょう。
従って、概ね発熱を伴う「風邪」は難易度が高い部類に入ります。
頭痛と腹痛がおすすめ
仮病を用いて家族を説得する上で最も説得力を持つのは、「頭痛」と「腹痛」です。
頭痛は症状が目に見えない上に深刻性あるので承認率が非常に高いですし、ともすれば精神的な面での心配もしてもらえます。例えば夫婦で、あなたが夫であるなら、当日から妻の態度が優しくなったり気遣いあふれるものに変わる可能性も秘めています。
腹痛の場合、「なにか悪いものでも食べさせたのかもしれない」と家族も巻き込んでその責任も問う事態にもなりますから、家族からの仮病への疑念を雲散霧消させる効果さえあるのです。これも、当日から出てくる料理が美味しくなったり、鮮度が高くなるという効果も併せて期待できるでしょう。
単純な症状ではありますが、この2つ効果は高く、「仮病界の双璧」とも言われてます。
おせっかいに対する注意
注意としては、過剰に心配させないで放っておいてもらうということです。
家族というものは大概にしておせっかいなものですから、すぐに病院に連れて行こうとしたり、一日中看病していたりしようとします。
それでは逆にストレスが溜まり、「仮病なんかしなければよかった」という元も子もないことも思ってしまうことさえあります。仮病ほど、診察されることが無意味で、看病されることが厄介な事象はないのです。
重要なのは、「すぐに治るから心配しなくていい」と親なり妻なりにしっかりと言い聞かせることです。ある程度の距離をおいてもらい、ひとりでゆっくりと仮病を楽しみましょう。
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