近年、感染例が大きく報道されているノロウイルスですが、話題の病気だからといって、そのまま仮病に転用するのは迂闊です。
ノロウイルスについてよく知らないままに仮病として利用し、軽率にも「昨日はノロにかかっちゃって休みましたー、もう大丈夫ですよー」などと上司に報告しようものなら、すぐにそれが仮病であることが露呈してしまうでしょう。
もちろん、それに気づかない鈍感な上司もいるでしょうが、そういった上司はごく少数です。
従って、私たちは、ノロウイルスについてよく知らなければなりませんし、そうやって知識を深めてから仮病に使ったほうが賢明であるということです。
ノロウイルスの症状
各種報道でもご存知かもしれませんが、ノロウイルスは感染力が非常に強く、症状もかなり過激です。
感染者は、症状がひどければ入院させられますし、入院とまでは行かなくとも自宅での療養を命ぜられます。これは、ノロウイルス患者を気遣っての療養ではなく、他者への感染を防止するための外出禁止措置です。ノロウイルスに感染すると嘔吐の症状が強く出ますが、その吐瀉物を介して簡単に伝染してしまうためです。
また、症状の過激さも常軌を逸しており、成人であれば死亡率は高くないものの、幼児や体力の弱った人であれば死に至らしめることもあります。
具体的には、突発的な激しい吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、悪寒、38℃程度の発熱(wikipediaより引用)と、言葉にしてしまえばありきたりな症状ばかりですが、経験者に言わせれば、「人生最大の苦しみ」とも形容されますから、感染・経過時にはかなり悲惨な事態になることが予測されます。
感染源を有効活用する
従って、安易にノロウイルスを仮病の言い訳に使うということは憚られますし、実際のノロウイルス感染経験者に大変失礼なことであると言わざるを得ませんが、それでもどうしても「ノロウイルスで仮病がしたい」という方もいるでしょう。
そういった場合、まず有効なことは牡蠣(かき)を買ってきて食べることです。スーパーの鮮魚コーナーに売っていますから、入手は容易でしょう。
そしてそのことを、同僚などに吹聴することです。「今日は牡蠣食うぜー」などという文章とともに画像添付してメール送信する、SNSで共有するというのが、証拠として残るため最も有効でしょう。
あとは、翌日、「どうやらノロウイルスっぽい。昨日の牡蠣のせいかもしれない」と言えばいいだけです。
ノロウイルスの感染源としては魚介類、特に牡蠣が名高いですから、同僚においては「なるほど」となるわけです。
注意点 恥ずかしい事態にならないために
最も注意すべき点は、仮病の証拠作りのために牡蠣を食べて、実際にノロウイルスに罹ってしまうことです。
これはこれで数日間の休暇を適切に合法的に得ることができますから、結果的には目的が達成されたということになるでしょうが、正確に言えばこれは「休日の成功」というよりは「仮病の失敗」と表現されるべき事態で、大変恥ずかしいことで目も当てられません。
休日とはいえ、過酷な闘病生活も待っていますから、「全然休んだ気がしない」ということになってしまうでしょう。
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