めまいや貧血を理由に会社を休むことは、アクセントとして利用する分には極めて有効な戦略です。
すなわち、頭痛、腹痛、発熱と来て次はどんな理由で休んでやろうかというときに、めまい・貧血というカードを差し出すという使い方が一般的です。
仮病・ズル休みにおいても高い効力を発揮するものです。
めまい・貧血は、アクセントであり、間であり、スパイスであると覚えておきましょう。
アクセントだらけの音楽においては、それはもはやアクセントではありません。
間だらけであることは間延びと言い、退屈として扱われます。
スパイスだらけの食べ物は胃を悪くします。
以下、めまいや貧血、立ちくらみ等の症状で会社を休むための戦略をご紹介しましょう。
それなりに高い緊急性
休み方としては朝、会社に電話をかけて「めまいがすごくて立ち上がることさえできない」「貧血によるものと思うが、立っていることができない」と欠勤を申告することになります。
最大のメリットは、当日の朝に電話をかけて休みを取得できる点です。
何の準備もいりません。
「起きる → 電話をかける → 休む」
簡便性の高いたったの3ステップで休みに突入できるのです。
電話を受けた側も「立ち上がることができない」「まっすぐ歩くことが困難である」者を無理に出社させようとは思わないでしょう。
出勤途中に事故にでもあったら惨事です。
「当日に申告して休める」「ほぼ確実に休める」
この二点がめまい・貧血で休日を取得する際の揺るぎないメリットです。
翌日出社した際の演技は不要
めまい・貧血による欠勤にはもう一つメリットがあります。
それは、翌日に出勤した際に演技が必要ないということです。
風邪で休んだ場合には、咳、だるい感じ、鼻水などの演技をすることが求められます。たった一日で完全に治る風邪などなかなかないからです。
前日に会社を休まなければならないほどの風邪の症状だった者が、翌日は颯爽と会社に登場して全くの健康体で仕事をしているとなれば、「昨日の休みは仮病では?」との疑念を振り撒くこととなります。
かと言って、具合の悪い演技を一日中しているのは面倒である。
しかし、めまい・貧血で休んだ場合は、翌日の出勤時には演技は必要ありません。
「もう大丈夫なの?」と聞かれたら「はい、休ませて頂いたおかげで良くなりました。病院で漢方薬を処方してもらい、鉄分のサプリメントも飲むようにしました。本当にご迷惑をおかけしました」みたいなことを、昨日は申し訳なかったというニュアンスを込めつつ話せばいいのです。
何も後ろめたいことはありませんし、深く疑われることもありません。
いつも以上に堂々としていればいいのです。
ちなみに、めまい・貧血は連休を取得することには向いていません。
不可能ではありませんが、連休明けの演技が難しいですし、何か重篤な病気を疑われる可能性もあります。
但し、理由としては弱いのが実情
めまい・貧血による欠勤、仮病、ズル休みのデメリットとしては理由としては弱い、すなわち繰り返し使えないというところにあります。
短いスパンで「どうしてもめまいがして、休ませてください」となれば「またかよ」と思われてしまうということです。
もちろん、他の頭痛や発熱などの症状においても「またかよ」となるには違いないのですが、めまい・貧血については「自己管理がなってない」というところに帰結する傾向にあります。
特にめまい・貧血に見舞われたことがないような質実剛健な男性上司の場合「自己責任論」の押し付けがなされる可能性が高いでしょう。
そして、その「またかよ」が続くと「めまい・貧血くらいで休むなんて」との誹りを受けかねません。
これは頭痛によって欠勤した者に対して、頭痛の中を這いつくばって出社して来た者が「頭痛くらいで休むなんて」と非難するのに似ていますが、めまい・貧血の場合、かなり早い段階で「めまい・貧血くらいで休むなんて」との陰口が発動されます。
要するにめまい・貧血で会社を休むことは単発で利用するのが望ましいということで、多用は厳禁です。
一つの会社につき一度か二度までが適正量です。
まとめ:めまい・貧血で会社を休むメリットとデメリット
メリット
・緊急性を伴い、高い確率で休みを取得できる
・当日の朝、急に連絡をしてもOK
・翌日の出社の際に演技が必要ない
デメリット
・連休の取得には向かない
・多用は厳禁。多くても同じ会社内では二度が限界である
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