【実体験】個人事業主になる前に準備しておくべき7つのこと

現在、個人事業主(フリーランス)として生活をしているのですが、退職してしまう前におくべきことを実体験を元にまとめます。是非とも参考にしてくださいませ。

1. 引っ越し(必要ならば)

会社に所属しているということは大きな信頼のひとつですから、退職して個人事業主になってしまった後では転居もスムーズにいかない可能性が大いにあります。仮に充分な年収があったとしても、です。

従って、今の住まいをグレードアップさせるにせよ、グレードダウンさせるにせよ、引っ越しをする予定なら絶対に在職中にしておくべきです。私は1K28,000円の物件から3DK38,000円の物件へと引っ越しました。専業になるにあたって仕事部屋を作りたかったことと、本が山のようにあって収納場所に難儀していたからです。

 

2. クレジットカードを作っておく

クレジットカードを持っていない人は在職中に作っておくべきです。楽天カードのような審査の甘いクレジットカードもありますし、freeeカードのように個人事業主・小規模事業者に特化したクレジットカードもありますから、個人事業主であるからといって絶対にカードが作れないということはないでしょうけれど、念には念を入れておいた方が無難です。

私はそれまで使っていたカードがポイント改悪されるとのことで、2枚目のカードを退職前に作っておきました。Amazonカードクラシックです。Amazonカードはそれほど評判の高いクレジットカードではありませんが、他のクレジットカードが改悪に次ぐ改悪トレンドである中、そういった影響を受けないで着々とサービスを提供してくれるのではないかとの目論見があったからです。

 

3. 固定支出を減らす

収入が不安定である個人事業主はあらゆるリスクに備えて固定支出を減らすべきであると個人的に考えています。私はこの来たるべき独立に備えて、自炊スキルを高め、クルマを売却し、携帯電話料金は1,000円程度に抑え、と日々のランニングコストが少なくなるようにしていました。

もちろん、大きな事務所を構えるなど大きく投資してさらに大きなリターンを得るという戦略もありますので、一概に言えるものではありませんが、「自社ビルに投資した瞬間に企業の経営は傾く」というジンクスもある通り、見栄を張らずに質素に暮らしながら淡々と仕事をするのが個人事業主を長く続けるコツではないかと思っています。

 

4. まさかのための貯蓄

独立するためにどれくらいの貯蓄が必要かという問題があります。いろいろなサイトを見ているとだいたい「6ヶ月〜9ヶ月分の生活費」という意見が多いように思います。

私も独立にあたって貯蓄をしていました。やや多めで「2年分の生活費」です。つまりは2年間は無収入でも何とかなるということ。前職でのバイト並みの給料を何とかやりくりして3年間でここまで貯めました。

世の中には「お金がなくても不安にならない人」と「お金がないと不安になってしまう人」がいるようです。私は極端に「お金がないと不安になってしまう人」で、先月よりも貯金が少し減っただけでも「このまま減り続けたら死ぬ」と不安になってしまいます。2年分の生活費でも足りないくらいです。

いくら貯蓄をしておくべきか正解と言える金額はありませんが、一つの指針としては「不安にならない金額」をイメージするといいと思います。

 

5. 収入源の確保 -2〜3箇所は欲しい

独立してからの収入の確保については様々な戦略があるでしょう。退職してゼロから事業を立ち上げる場合もあるし、副業を本業にする場合もある。私は副業を本業にしました。いずれにしても、リスク分散のために収入源はいくつか確保したほうが良いと思います。他社と取引するなら、一社だけに売上の大半を依存してしまうのは危ういということ。

私事ですが、独立前、友人に「仕事を継続的に手伝って欲しい」と声をかけられ、快く承諾したのですが、数カ月後「やっぱりあの事業はやめた」と連絡がありました。取引先がどこも悪質すぎて商売にならないとのこと。その友人が悪いわけではありません。だけど、もし私がその友人の事業に収益を依存して独立していたらと思うとゾッとします。

 

6. 確定申告のための勉強

会社員時代には会社が税金の計算を全てやってくれましたが、個人事業主になるとそれらを全て自分でやらなければなりません。これが確定申告です。

とは言え、難しいことではありません。大きくは「何を経費として計上できるか」と「青色申告のための帳簿の付け方」の2つだけを覚えれば大丈夫です。これらを覚えておかないと損をしてしまうからです。

確定申告の際の「経費」は自己申告です。つまり、経費にできるものを見逃してしまうと納税額が高くなってしまうということ。そして、「青色申告」で確定申告をすることによって最大65万円の控除が受けられるというメリットがあります。私が確定申告の勉強のために実際に読んで参考になった本3冊を記事下で紹介しますので、併せてご覧ください。

 

7. まさかのためのバイト先の確保

これは私の失敗談なのですが、個人事業主として独立する際に周囲にやや横柄な態度をとってしまいました。もう辞めるんだし、二度と戻るつもりはないから構わないだろ、とその時は思っていました。

個人事業主の収入は不安定で、時に月の収支がマイナスになってしまう時もあります。充分な貯蓄をしていたとは言え、赤字が続くとさすがに不安になります。バイトでもして収入の補填をしようかな、と思う時、かつての自分の横柄な態度が仇となるのです。

退職する時「いつでも戻ってきなよ」と皆が声をかけてくれたけれど、私はそれを愛想笑いでスルーしてしまいました。まさか、独立して収入に窮するなんて想像ができなかったのです。「いつでも戻ってきなよ」に対して「ありがとうございます。何があるかわからないからその時はよろしく」くらいに言えていれば、ちょっとバイトをさせてくれないかと言いやすかったのでしょうけれど、あのような態度をとってしまった以上、プライドが邪魔をして言い出しにくい。

つまり。何が言いたいかというと「まさかのためのバイト先の確保はしておいたほうがいい」ということと「独立するからと言って調子に乗るな」ということです。後者は過去の私に言っています。

 

おまけ:確定申告(青色申告)のための参考文献3冊

▲ロングセラーにして名著の『フリーランスを代表して 申告と節税について教わってきました。』。これだけは読んでおけ。確定申告の表から裏まで書かれていて、1冊目として最適です。

 

▲実際に税理士事務所の社長兼経理を一人でやっているという著者のテクニックが満載された『ひとり社長の経理の基本』。個人事業主は正確には社長ではありませんが、実務的な部分で応用できる部分がたくさんあります。とても参考になる隠れた良書です。

 

▲今は簿記と言っても会計ソフトで簡単に入力できてしまうので、「借方・貸方」なんて勉強しなくても記帳することが可能なのですが、念のために簿記の基本を知っておくことは決して損にはなりません。簿記の入門書として人気の『はじめての人の簿記入門塾』には是非とも目を通しておきましょう。

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