元・抑うつ病患いの私がおすすめする、憂鬱にならないための6つの思考法

 うつ病は、真面目な人、完璧主義な人、責任感のある人、優しい人がなりやすいと言われますが、じゃあそれを今すぐ改善してテキトーに生きようと言っても難しい話なのです。

 真面目、完璧主義は個性です。その人の生き方です。
 例えば、うつにならない人は適度に仕事をサボって息抜きをしている、とも言われます。だから、辛い時には思い切ってサボろう。
 言っていることはわかります。とは言え、難題である。
 真面目な人は、サボってしまったこと、真面目にやらなかったことに罪悪感を覚えてしまい、さらに悩みを増やすことにもなりかねないからです。サボってしまったけれど、周りからどう思われているだろうか、なんて考え始め、思考は迷走してしまうのです。

 生き方は変えられない。みんな違ってみんないい。
 真面目なことは本当に素晴らしいことです。と同時に、適度に仕事をサボることも素晴らしいことです。

 真面目で、何事にも真剣で、完璧を求めるが故に、憂鬱になり、気が滅入ってしまうこともあるでしょう。
 実際、私もそうです。どうやら、私も完璧主義的なところがあるようで、物事がきちんとなされていないとイライラし、自分の完璧じゃないところにも失望し、その度になんて心の狭い人間なんだと本当に気が滅入ります。
 そのために心を壊して仕事を長期で休んだこともありました。

 同じ世界の中で、うつ病になるひととならない人がいます。
 その違いは、恐らく考え方の違いでしょう。極めて深刻なことが起こっているのに、信じられないくらい呑気にしている人だっています。うらやましい。
 今すぐに完璧主義をやめる、なんてことはできません。完璧主義は、それはそれで素晴らしい長所です。

 以下、気が滅入りそうになった時に私が考えるようにしていることを挙げていこうと思います。
 
 

シンプルに考える

 物事を複雑に考え始めると、思考は袋小路に迷い込み、単純に明日を見据えることさえ難しくなります。私の経験上そうです。
 気が滅入るときには、とにかく全てを難しく考え過ぎていて、それが故に出口が見つからないのです。

 だけど、本当に難しく考えなければならないことなんて、人生においてそう多くはないはずなのです。
 究極、ただ生きているだけでも素晴らしいことなはず。

 この毎日の中で言えば、朝起きて、仕事して、帰ってきて、寝る。ただそれだけ。
 怒られることもあるかもしれないし、うまくいかないこともある。だけど、長い人生、そんなことの一度や二度はあるはずです。決して深刻なことではない。

 私は年に何回か、思いがけずふと思考がとてもシンプルになる時があります。
 その時は、毎日が軽やかになり、未来に続いている一本の道がはっきりと見えるような感覚になります。大変に調子が良い。

 人生、大なり小なりいろいろなことが起こって、考えることを増やし、思考を脅かします。
 子供の頃のように、常にシンプルでい続けられればベストなのでしょうが、そうはいかない時もあるでしょう。
 私は、袋小路に迷い込みそうになったらシンプルに考えるということを思い出すようにしています。

 

大きな視点で考える

 ネガティブで頭がごちゃごちゃな時は大抵、自分のことで頭がいっぱいな時です。考えの整理が付かず、出口が見つからない。考えることに疲れてしまった、もうだめだ、なんて。

 そんな時には、大きな視点で自分を俯瞰しましょう。それこそ宇宙規模のスケールで、です。
 この壮大な宇宙の中で、自分なんてほんのちっぽけな存在です。地球の中でだって、無数に存在する生き物のうちのひとつ、人間の中でも何十億人のうちの一人。

 そう考えれば、今悩んでいることなんてほんの小さなことであると思考をシフトすることができるでしょう。
 悩みや立ちはだかる壁が決してなくなるわけではないですが、考え方によっては、それらを限りなく小さなものにすることはできるはずなのです。

 宇宙や動物の本・映像作品を観ることで、いい気分転換になるかもしれません。

 

いい子でいるのをやめる

 私もそうなのですが、関わる人全員にいい顔をして、皆に好感を持たれたいと思っている節があるようです。
 あるいは、全員が全員の希望を叶え、皆が上手く行くように取り図らなくてはならないと責任を感じてしまいます。

 つまり、いい子でいなくてはならないというプレッシャーに自分で押し潰されているだけなのです。

 全ての人に好かれる、全ての人の希望を叶えるなんて、そんなの無理なのです。
 我々はロボットではないので、全てが上手く行く最適解などありません。
 どんなに素晴らしい人でもそれをよく思わない人は必ずいますし、全ての人が幸せになるようになんて至難です。

 そう、うまく行かなくて当たり前なのです。
 それを頑張ってうまく行くようにすることは、クリアできないゲームに延々と時間と気力を費やしているだけ。ジェンガを100mも積み上げようとしているようなもの。バランスが取れなくて当たり前です。

 うまく行かなくて当たり前。
 いい子でいることを少しずつ諦めてみたら、意外と心が晴れやかになるかもしれません。
 もともと責任感があって優しい人であれば、少しくらい傍若無人な振る舞いをしたとしても、人が離れていくことはないのです。
 
 

うつ病にならない人の行動を観察する

 世の中にはうつにならなそうな人というのがいて、彼らの行動、考え方を参考にするのもいいかもしれません。
 大変なことが起こっているのに呑気な人、何も考えていない人、自分勝手な人、無責任な人、大雑把な人――。
 もちろん、彼らが絶対に心を病まないかというとそうではないのですが、それらしき人の参考にできるところは参考にしてみましょう。

 私の周りにも、仕事に対して全く責任感の見られなく、いつも脳天気な人がいます。ふざけるなよ、こっちは真剣にやってるのに、と思うのですが、その脳天気さからは何か学ぶことがあるかもしれません。もしかしたら、こちらが真面目すぎるのかもしれないのです。

 友人にも、とにかく自分のことしか考えていない自分勝手な人がいて、私などはいつもそれに振り回されるのですが、反面、すごいなぁと思うのです。そのポジティブさと強い精神力、傍若無人さはどういう考え方をすれば身に付くのだろうかと、やや尊敬さえして見ています。

 彼らの行動や考え方を観察していると、ある程度テキトーにやっているように私には見えます。
 気を抜く場所、力を抜く場所をわきまえている、という感じです。

 うつ病になりやすい人の中には、恐らく何でもかんでも、例えば、メールの返信ひとつにしても手抜かりなくきちんとしなければならないと思っている人もいるでしょう。
 でも、決してそんなことはない。いい加減でも構わない。
 ちゃんとやらなければならないところはきちんとやるけれど、どうでもいいところは適度に力を抜くこと。

 生き方上手な周りの人を観察してみて、上手な気の抜き方、ストレスを溜めない過ごし方を学んでみましょう。

 

人生どうにでもなる

 その真面目さ故に、視界が狭まっているかもしれないことは考慮すべきかもしれません。
 今の仕事は大変つらいけれど、辞めたら責任感のない奴と思われるかもしれない、みんなに迷惑がかかるかもしれないし、第一、辞めたら生活していけないじゃないか。

 断言しましょう。
 仕事を辞めてもなんとかなります。もちろん、収入減などのリスクは負うかもしれませんが、だから何だってんだ。
 日本には素晴らしいセーフティーネットがあります。決して死なないようにできているのです。究極、生活保護を受けたっていいじゃないか。仕事に忙殺されて死んだように生きるよりはマシだと私は考えます。

 もちろん、私は生活保護を勧めているわけではありませんし、会社を今すぐ辞めてしまえというのでもありません。
 ただ、人生どうにでもなる、なんとかなる、と思えれば、少しは気が楽になると思うのです。

 辞めたいけれど辞められない、と考えながら仕事をするのと、別にこんな仕事いつ辞めたって構わないんだぜ、と思って仕事に取り組むのでは、同じ仕事でも心の余裕が歴然としています。もちろん、おすすめするのは後者です。

 私の経験上、どうでもいいやと考えているときほど、うまく行く気がします。
 別に友達なんていなくてもいいやと思っていると、人が集まって来たりする。恋人なんてどうでもいいやと思っていると、なぜかできたりする。気張らずに肩の力が程よく抜けているからなのだと思っています。
 仕事も、どうでもいいやと考えてみれば、意外とうまく行くかもしれません。

 

自分は正しいのだと思い込むようにする

 心を病んでしまう人は、自分に自信があまり持てないのかもしれません。

 例えば、仕事で言えば、信念があってこうやるべきだと思っているのだけれど、周りの人はついてくるだろうか、陰で批判されていないだろうか、そもそもこの信念は正しいのだろうか、などともやもやと考えていしまうこともあると思います。一旦もやもやが始まったら疑心暗鬼になってしまい、頭は迷宮入り。自分なんていないほうがいいのかも、なんて。

 世の中にはいろいろな考え方があって、正しそうなことはあれど、そもそも正しいことなんて厳密にはありません。あるのは人の意志だけ。

 そう考えれば、自分の意志が間違っているなんてことは決してないわけです。
 気に病んでしまう人というのは、皆の意見を尊重しようとする優しすぎる側面もありますから、ここはひとつ、自分は間違ってないと思い込むことも必要だと思います。

 そもそもが優しい人なのですから、ちょっとくらい自分の意志・信念を通そうとしても、決して傲慢とは思われないでしょう。人は付いてきますから、安心してください。

 

まとめ

 上記提案してきましたが、つまり一番重要なことは、自分を認めることだと思います。
 いろいろな人がいるけれど、自分もその中の一人である。それぞれの個性があっていいじゃないか。あなたも、わたしも、誰も彼も。

 軽やかな思考で、伸び伸びと生きて行けたら素晴らしいですね。

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