会社を無断欠勤したときの対処法大全。何日間でクビ・解雇になるのか

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 無断欠勤というのは社会人としてあるまじき行為としてみなされているようですが、やってしまったものは仕方ない。第一、よく考えてみれば、年間休日100日として残りの出勤日数265日を真面目に出勤できる方がおかしいという考え方もあります。人間生きていれば連絡ができないほどの病状に伏すことも年に一度あってもおかしくないでしょうし、連絡するのも嫌なほどに会社に行きたくないこともあるでしょう。だって、にんげんだもの。

 仮に年に一度無断欠勤をしたとしてその確率は1/265です。つまりは約0.37%でありガチャで言えば超レアとみなすことができるでしょう。だからといって無断欠勤を正当化できるわけではありませんが、もしも無断欠勤をしてしまって罪悪感と恐怖に戦いている人がいれば、そんなに重く捉える必要はないことをまずは伝えたいです。

 さて、本稿においては無断欠勤経験者たる私が無断欠勤をしてしまった場合の対処法や知識を共有することを目的とするものです。具体的には、あなたが無断欠勤をしてしまった時、社内では何が起こっているのか? 無断欠勤の翌日はどのように出勤すべきか? 何日間継続して無断欠勤をしてしまうと解雇されてしまうのか?

 無断欠勤は誰もが初心者です。一緒に無断欠勤について学んでいきましょう。

 

無断欠勤とは何か?

 本稿における「無断欠勤」とは、就業開始時間前に意図的に連絡をせずに会社や仕事を休むことを指します。「寝坊や大病などで連絡することができなかった」というよりは「明確な意志を持って連絡しなかった、あるいは連絡しなければならないとわかっていたけれど気が進まなかったなどの理由で連絡せずに休んだ」という状況です。

 

あなたが無断欠勤をしてしまった時、社内では何が起こっているのか?

 あなたは何らかの原因で無断欠勤をしてしまいました。おそらくあなたは「やばい、やってしまった」と不安になり、恐れ、焦燥に駆られているところと思います。

 あるいは「休んでやったぜ、ざまあみろ」と思う人もいるかもしれません。狙って無断欠勤をしてやった時の爽快感・解放感と言ったら何物にも代えがたいものがあります(経験者談)。しかし、やがて翌日の出勤の段になって不安になり、恐れ、焦燥に駆られることになることは同上です。

 なぜ不安や恐れに見舞われてしまうかというと「上司に怒られるに違いない」「同僚に白い目で見られるに違いない」との思い込みです。無断欠勤などというあるまじき行為は断罪されて然るべきだからです。

 
 しかし、無断欠勤したあなた不在の職場では怒っている人や呆れている人など誰もいないというのが事実です。殆どの場合は「あのヤロー、休みやがって」という怒りよりも前に「連絡もないけれど、大丈夫か。何かあったのではないか?」という心配や配慮が優先して発動されます。

 逆の立場になって考えてみればわかるでしょう。いつも定刻通りに出勤していた人が今日に限って連絡もなしに出勤してこない。そうなったら「無断欠勤とは何事だ!」などという怒りは全く浮かびようもないことがわかります。休んだ当人が真面目であればあるほど「大丈夫かな?」という心配が膨らんでいくでしょう。

 
 従って、もし無断欠勤をしてしまったとしても過剰に不安になることなく一旦冷静になることをおすすめします。

 私はかつて仕事のストレスが尋常でなかった時に寝坊をしてしまい、なぜか「人生終わった」とパニックになってそのまま会社とは逆の方向にクルマを走らせて行方不明になったことがありますが、今、冷静になって考えてみれば寝坊の一つや二つなど長い社会人人生にとってあり得べきことであり、別に行方不明になるほどのことではなかったと思うのでした。

 

無断欠勤をしてしまったら、どうすべきか?

 上述の通りに無断欠勤は、やってしまった当人としては暗澹たる重大なことに違いありませんが、会社としては怒りや罰則よりも先に心配が優先されます。それは企業が従業員に対して安全配慮義務を有しているという観点からもそのようにみなすことができます。

 無断欠勤はスピードが命です。つまりは、無断欠勤をしてしまって1時間後に会社に「すみませんでした」と連絡するのと、1日後に同じく連絡するのとでは対応が大きく違ってきますし、こちらが発動すべき言い訳も変わってくるということです。下記、無断欠勤の時間別に対策を示していきます。

1. 無断欠勤1時間目

 就業時間を過ぎて1時間〜3時間目は「寝坊」「体調不良」という言い訳でなんとかなります。寝坊の場合はすぐに出勤することが求められ、体調不良の場合はそのまま欠勤することが画策されるでしょう。

 このタイミングで会社に連絡を入れるメリットとしては社内で大騒ぎにならないことが挙げられます。たった数時間の一度限りの遅刻で始末書を書かされることはないでしょうし、減給などの罰則も適用されないでしょう。良識ある上司であればネチネチと説教をしてくることもないでしょう。

 デメリットとしては、これは「無断欠勤の失敗」であるということです。体調不良で休むならともかく、「遅刻」としてそのまま当日に出勤してしまうのでは何のための無断欠勤だったのかわからなくなってしまいます。もちろん、早期に会社へきちんと連絡することは社会人として然るべき行為には違いなく、お咎めなしとなるでしょうけれど。

 

2. 無断欠勤4時間目

 始業時間から4時間も経っているにも関わらずこちらから会社に何の連絡も入れないとなると、ちょっとした事件です。会社あるいは上司・同僚からの携帯電話への着信、安否確認のメールとLINEが来ているはずです。寝坊では済まされない時刻でもあります。

 同様にして「体調不良で連絡できなかった」という言い訳が通用するタイムリミットもこのあたりの時間です。もちろん戦略次第では言い逃れなどどのようにでもなるものですが、一般的にはこのあたりの時間を境に弁明の難易度がグッと上がります。逆に言えば、この時間で会社に連絡をすることはまだ常識の範囲内であるということです。

 会社からの山のような電話やメールが来るのには理由があります。会社は従業員への安全配慮義務があり、安否確認をしなければならないからです。あなたが電話やメールに応答しないとなれば会社は緊急連絡先(両親など)に連絡をします。で、両親から電話が山のようにかかってくるというわけです。

 

3. 無断欠勤9時間目

 夜も更け始めて終業の時間となり、こちらとしては翌日のことを考えて憂鬱になり始める時間です。ほぼ半日経ってまだ会社に連絡していないということは、会社や身内からの嵐のような着信、メール、LINEに脅かされ、安否確認のために自宅に上司や同僚が訪ねて来ているかもしれません。

 おおよそこの時間が何事もなかったかのように会社に連絡を入れるラストチャンスとなります。「具合が悪くて意識が飛んでいた」とでも言えば、取りあえずの無事が確認できて上司・同僚は胸をなでおろすでしょう。無断欠勤について咎められるかどうかは、普段の勤務態度と言い訳における演技力次第というところでしょう。

 ちなみに私はこの無断欠勤9時間を一度したことがありますが、始末書を欠かされただけで減給などの処罰はありませんでした。私の友人にも正月休み明けにどうしても会社に行きたくなくて連絡もせずに家で寝ていたという者がおりましたが、彼もお咎めなしでむしろ心配をされたくらいだったそうです。

 

4. 無断欠勤2日目以降

 夜が明け、無断欠勤をしてから丸一日となります。ここで何事もなかったかのようにケロッと出勤してしまうのも手です。言い訳としてはやはり体調不良が汎用性が高いように思います。

 ここで出勤しないとなると余計に行きづらくなってしまい、あとは無断欠勤の泥沼に嵌っていくことになるでしょう。それでも行きたくないなら行かなければいいし、行ったほうが後々面倒でないと思うなら渋々でも会社に赴けば良いでしょう。

 あるいは思い切って辞めてしまうという手段もあります。無断欠勤による懲戒解雇となれば退職金は一切支給されませんが、退職を申し出ての自己都合退職であれば退職金の支給対象となります(退職金制度のある会社の場合)。

 どれを選ぶかはあなた次第で正解はありません。

 

5. 無断欠勤14日目

 おおよその会社の就業規則には「無断欠勤が14日続いたら(懲戒)解雇とする」との記載があるはずです(懲戒解雇については下記で詳述)。従って、無断欠勤14日目というのは一つの節目になり得ます。

 私は上述の無断欠勤9時間の他に、無断欠勤(行方不明)2ヶ月というのをしでかしたことがあり、その際には無断欠勤開始から二週間程度までは会社や同僚から電話がガンガンかかってきたにも関わらず、それ以降はピタリと止んで一件もかかってこなくなったのを不思議に思ったものでした。今思えば、二週間を経過して懲戒解雇になったので私に電話を寄越す理由がなくなったということで説明がつきます。

 無断欠勤14日目というのは殆ど失踪や行方不明状態と変わらないでしょう。無理矢理ポジティブに考えれば、もはや解雇されたのだから縛られるのものは何もなくなった状態であるとも言えます。

 

無断欠勤した日の給与は支払われる?

「ノーワーク・ノーペイ」の原則により、無断欠勤をした日の給与は残念ながら支払われません。

 

無断欠勤してしまった際の罰則は?

 無断欠勤に対する処遇・罰則については法律に記載されているわけではなく、各企業の定める就業規則によります。つまり、勤める会社によって対処は異なるということです。ここでは一般的なことを記載していきます。

1. お咎めなし

 始業開始から数時間程度連絡をしなかったという程度であれば、少したしなめられることこそあれ、大きなお咎めはないと言っていいでしょう。普段の勤務態度が良好であり、反省の色も見られれば、ひどく怒られることは殆どないと言っていいでしょう。

 

2. 始末書

「丸一日連絡がつかなかった」「緊急連絡先(両親)に連絡が行った」という程度まで来てしまうと、始末書や反省文を書かされることとなるでしょう。上述の通り、私は丸一日無断欠勤をし、始末書を書くことになりました。業務に支障をきたして周囲に迷惑をかけたことに対する軽い処罰・責任としての始末書と考えましょう。

 

3. 減給

 職場によって違うでしょうが、およそ数日連続の無断欠勤への処罰としては減給と言う選択肢があります。始末書以上懲戒解雇未満がここにあたると考えて間違いないです。減給の金額は上限1ヶ月10%までと労働基準法に記載されていますが、ボーナスも減給の対象となりますので注意が必要です。

 ちなみに公務員や役員は労働基準法の適用外ですので、上限1ヶ月10%までなどという縛りはありません。

 

4. 解雇(懲戒解雇)

a. 無断欠勤を繰り返した場合

 会社は従業員を正当な理由なく解雇することを法律によって禁止されています。「正当な理由」とは例えば「会社のお金を横領したなどの刑法犯罪」や「経営難による人員整理」そして「会社のルールを守れないとみなされること」です。再三の注意・警告にも関わらず無断欠勤を繰り返した場合は社内のルールを守れない人材であるとみなされ、合法的に解雇することが法によって認められています。

 たった一度の無断欠勤で解雇することは違法です。ですが、何度も無断欠勤を繰り返していて改善の余地なしとみなされれば懲戒解雇になっても文句は言えないということです。明確に「何回無断欠勤をしたら解雇されるのか」ということは法律の範囲内で各企業の裁量に任されていますが、「次に無断欠勤したらクビだよ」という警告が必ずあるはずです。

b. 就業規則に定められた日数以上連続して無断欠勤した場合(一般的には14日連続)

「何日間連続で無断欠勤をしたら解雇になるのか」という基準は法律には記載されていないので、各企業の就業規則に従うこととなります。中小零細企業などでは「3日」というところも見たことがありますが、一般的には「14日」つまり二週間と定められていることが多いようです。

 無断欠勤をしでかした従業員の責任で解雇されるわけですから、社会的に最も重い懲罰である懲戒解雇となります。ちなみに私は新卒で入社した企業をこの「14日以上連続の無断欠勤」によって懲戒解雇されましたが、その後の転職活動には特に支障はありませんでした。懲戒解雇は刑事罰のような公的制裁ではなく、一企業からの私的制裁に過ぎないからです。とは言え、最も重い罰であることは覚えておきましょう。

 

無断欠勤をしてしまったら損害賠償請求される?

 仕事をバックレた場合、会社の業務に支障をもたらしたということで損害賠償の請求対象となることも覚えておきましょう。そうなっても文句は言えません。

 但し、実際に会社が損害賠償を請求するケースは極めて稀であり、万が一、損害賠償請求が行われたとしても雇用主(企業)側の主張が全面的に認められた判例は一度もありません。会社側としてもどこか疚しい部分があって裁判となればその全てを明るみに出して戦わなければならないから、あるいは裁判にかかるコストが割に合わないからであると勝手に推測しています。私もそのような請求はされたことがありません。

 だからといって安心して無断欠勤をすべきという論法にはなりませんけれど、現在無断欠勤連続記録更新中の人は、とりあえずは一安心して良いとは言えます。

 
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