仕事に行きたくない時に私たちが取りうる選択肢は二種類しかありません。
1. 行く
2. 行かない
何を当たり前のことを、と思うかもしれませんが実際そうなのです。悩んでいる時にはシンプルに考えましょう。
「仕事行きたくないなー、やだなー、でも行かなきゃなんだよなー、でもヤダ。行かなかったら怒られるかな。怒られるのはもっとやだな。あーでも、やっぱり怒られたほうがいいかも。だって本当に仕事行きたくない。吐き気がする。線路に飛び込んじゃおうかな、でもなー、怖いし、迷惑かけるし、あー布団から出たくないなー」
なんて、憂鬱な気分になるとごちゃごちゃと考えてしまいがちです。私もそうです。複雑に考えてしまう上に、結局何も結論が出ないということが多々あります。
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では、「仕事に行きたくないなー」という悩みが解決されるための方法はというと、これにも二つあります。
1. 自分で納得して仕事に行く
2. 行かない
恐らくは「仕事に行きたくないなー」と悩んでいる人は、程度の激しさの差こそあれ、毎朝「仕事に行きたくないなー」と葛藤し、戦い、その結果、納得しないままに惰性と習慣に流されて会社にたどり着いていると思うのです。で、明日も同じように悩む。納得していないのだから当然です。
では、もう一つの「2. 行かない」という選択肢を選んだらどうなるでしょうか。正直、どうなるかは誰にもわかりません。ですが、同じような惰性の毎日に変化をもたらし、小さいながらも何らかの風穴を開けることはできるかもしれません。
一度「行かない」という選択肢を選ぶことによって、「仕事に行きたい!」とはならないまでも、「行きたくないよー」から「まー、仕方ない。行くか」くらいには変化するかもしれません。それが短期的な効能であったとしても、延々と「行きたくないよー」と悩み続けるよりはマシでしょう。
そう、本サイトの目指すところの「仮病を使って会社に行かないメリット3つ」をご紹介しましょう。
1. 会社を休むことができる ―休日の本質に刮目せよ
当たり前の話です。仮病を使って会社に行かないのですから、結果、会社を休むことになります。
ただし、定められた土日のような休日ではなく、あえて突然に仮病によって獲得した棚からぼた餅の休日をゆっくりと過ごすことによって、あなたは本当に休んだ気分になるはずです。なぜなら、土日祝の休みは公休であり会社から「休め」と指示されて休んでいるに過ぎないからです。
しかし、仮病による休日は、あなたがあなたの手で自発的に勝ち取った休日であるというわけです。ただ寝ていただけの休日になったとしても、それは非常に有意義で何物にも代えがたい素晴らしい一日になることでしょう。
2. 気分をリフレッシュすることができる ―立ち止まって自分の気持ちを見つめよう
会社を休むということは、全ての時間があなたのものになるということに他なりません。しかも他の人たちがあくせくと労働している中、あなたは悠々と休息している。
さあ、優越感を惜しむ必要はありません。「ざまあみろ」とでも心の中で言ってやりましょう。
寝不足であったらなら寝るもよし。いつもなら混んでいる場所に出かけるもよし。普段なら見ることのできないテレビ番組を眺めるもよし。忙しくてできなかったことをこの期にやるもよし。旅行に出かけるもよし。
あなたがその休日をどのように過ごすかは完全に自由ですが、もしかしたら、その日の夕方くらいには少々の罪悪感とともに職場が恋しくなっているかもしれません。であれば、休んだ甲斐もあったというものです。
あるいは、それでも全く仕事に行きたくないどころか増々行きたくない気持ちが増幅されてしまったというのであれば、根本的にその仕事が合っていないのかもしれません。そういうことに気づくことができることも仮病の利点の一つです。
3. 会社に「ノー」を突き付けることができる ―人生を取り戻せ
企業の求める人物像として「自分で考えて動くことのできる人物」というのをよく見かけますが、はっきり言いましょう、あれは嘘です。正確には前提条件があって「(会社からの指示に全て「イエス」と答えた上で)自分で考えて動くことのできる人物」というのが本音です。
ですが、私たちは社会人である前に一人の人間です。会社の指示であろうが私たちには主体性というものがあって「ノー」を突き付ける権利がいかなる場合にもあるのです。
会社の言うことに全て「イエス」と答えていると「こいつはどんな場合でも「イエス」という人だ」とタグ付けされてしまい、あらゆる無理難題を孕む仕事が押し寄せてきてしまいます。で、いつの日かキャパシティを超えてしまい、ダウンしてしまうというわけです。
私の考える社会人において要請される行為は、できないことに対しては正直に「ノー」ということです。「できません」「無理です」「難しいです」。「ノー」と言うことは勇気の要ることですが、実際、「ノー」と言ったところで何も起こらないことがわかっています。評価が下がるわけでもないし、信頼を損なうわけでもない。
仮病で休むことは会社に「ノー」を突き付けることに他なりません。「嫌です」「出勤できません」「休みます」。
恐れることはありません。仮病で仕事を休むことによって、主体的な人生を取り戻す第一歩になることを願っています。
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