会社を休むための作戦には2種類あります。
「長期戦略」と「短期決戦」です。
長期戦略:
休みたい日の数ヶ月前から数週間前あたりに「この日は休みを下さい」と申告しておくこと。
事前に申告しておくので、殆どの場合、確実に気兼ねなく休める。
短期決戦:
前日の夜、あるいは当日の朝に「休ませて下さい」と申告する。
仮病で言うところの「今日は熱が出てしまったので休ませて下さい」と同じ。
急に休みたくなった場合に使う。
棚からぼたもち的な休日で、その意外性において嬉しい休日となるが、社内に迷惑がかかるかもしれない。
会社を休む口実は、仮病だけではありません。
多種多様な理由・言い訳・屁理屈をでっち上げて休日を取得することは、社会人としての最大の醍醐味と言えるでしょう。
仕事のスキルを磨いている暇があったら、休むためのスキルに向上心を支払ったほうが、より人間的であると私は考えます。
仮病については、当サイト「仮病ドットコム」において再三お伝えしてきましたので、今回は仮病以外の理由で会社を休むための言い訳をダイジェストでお送りしましょう。
上記の通り、「長期戦略」「短期決戦」の二部構成でお送りしたいと思います。
会社を休むための「長期戦略」
役所に行くため
カレンダー通りの出勤であるとなかなか役所にも行けません。その陥穽を突いた言い訳のひとつです。
住民票の請求などは、わざわざ役所に行かなくても発行できる自治体もありますから、「どうしても役所に行かなければならない要件」をでっち上げて休みを取得しましょう。
銀行に行くため
上記同様です。銀行は15時に閉まりますから、「役所に行くため」よりも少しだけ緊急性が高いのが特徴です。
免許の更新をしてくるため
王道です。ですが、おおよそ免許の更新は数年に一度ですので、あまり高い頻度で使うことはできません。年に2度は絶対に無理。
「家族を免許の更新に連れて行く」あたりがソフトでしょうか。
結婚式に出席する
おすすめです。葬式と違って、友人の結婚式ということにすれば何度でも使えます。
数カ月前から申請しておくのがポイントです。土壇場では難しい。当日はゆっくり休むなり旅行に行くなりしましょう。
身内の手術に立ち会う
一大事であり緊急性は高いですが、「本当に君が立ち会わなければならないのか?」「術後、どうなった?」などと面倒な詮索が入る可能性が高いです。
あまり多用はできませんので、ここぞという時の切り札として使うといいでしょう。
両親が来るため
田舎から両親が訪れてくるため休みを頂きたい、というものです。
緊急性は低いですが、繁忙期でなければ休みを取得できるかもしれません。
大型家具の搬入
搬入に立ち会わなければならない、というもの。
搬入日を決めるのは、恐らくこちら側でしょうから、会社が忙しくない日を指定すれば、スムーズに休暇あるいは半休を取得できるでしょう。
ガスや水道、住宅リフォームの立ち会い
設備の点検・交換などに立ち会わなければならないための欠勤です。
「ガス会社がどうしてもこの日じゃないと都合が悪いと言っている」と申告すれば、やや強引にでも休みを取得できます。
学校のPTA活動
欠かすことのできない用事には違いありませんが、あまりにも学校の用事を優先しすぎると、社内での反感を買われかねません。
実際、「仕事をサボっている」と言われていた人が、私の経験上いました。
多用は禁物ですが、正当な休みの言い訳には違いありません。
会社を休むための「短期決戦」
水道の破損
緊急事態ですので、休みを取得しやすく、会社側も納得しやすいでしょう。
何か聞かれてもすらすらと状況を説明できるように、「水道が出なくなった」や「水道から汚水が出てきた」など、弁明のためのストーリーを描いておきましょう。
親族を病院に連れて行く
親が倒れた、体調が芳しくないなどの理由をでっちあげます。こちらも緊急性が高いので、納得はさせやすい部類に入ります。
ぎっくり腰で動けない
動けないのだから、出勤なんてできるわけありません。不可抗力です。
休み明けの出勤の際に、腰をかばう演技をしなければならないのは億劫かもしれませんし、心配して上司や同僚が自宅を訪れてくる可能性も否定できません。
リスクは高いです。
怪我
私のかつての同僚は「車にひかれた」と虚偽の報告をし、一週間くらい休んでおりました。休み明け、足を包帯でぐるぐる巻きにして出勤して来、誰にもバレていない様子でした。
抜かりなくやることで完璧に休暇を完遂できるでしょうが、やはりリスクは高めと思われます。
病院で検査を受ける
「ここのところ体調が思わしくない。検査を受けてくる」というものです。
心配してもらえるのと同時にバレる可能性も低めですが、後に「検査結果はどうだった?」などと聞かれると面倒です。
周到に行う分には、むしろやりやすい部類に入るのではないかと思われます。
空き巣に入られた
「空き巣が入った形跡がある。警察に立ち会ってもらうので休ませてください」と申告します。
なかなか意外で、難しい演技も必要ないので、ここぞという時には使いやすそうに思います。
社内でちょっとした話題になるかもしれないのが面倒なくらいでしょうか。
親族の葬式
親族の架空の葬儀をでっちあげて休みを取得するものです。「エア葬儀」とも呼ばれ、今も昔もポピュラーな言い訳の代表です。
言うまでもないことですが、繰り返しは使えません。「君のうちはばあちゃん、何人いるんだい?」と訝しがられてしまいますし、来たるべき本当の葬儀の際に辻褄が合わず、休めないということも考えられます。
ただ、親族の葬儀となれば、連休は必至。ここぞという時の最終奥義として、最大の効果を発揮するでしょう。
子供の怪我・病気
もっともらしい言い訳で大変に利便性が高いですが、子供をだしに使うことで良心が咎める人もいるでしょう。
また、あまりにも頻繁だと、「過保護にすぎる」との誹りを受けかねません。
あまりおすすめはできませんが、どうしようもない時には仕方なく使いましょう。
クルマのエンジンがかからない
クルマを運転する者なら一度は遭遇する出来事でしょうから、共感を得やすく、不可抗力的に休みを取得できるでしょう。
自動車を持っている人限定であること、公共交通機関で直ちに出勤せよと命じられる可能性もあることは、考慮すべきかもしれません。
ただ、秀逸な言い訳のうちのひとつであることは間違いないです。
魚の骨が喉に刺さった
意外性を突くものです。「朝ごはんの鮭の骨が喉に刺さった」となれば、相手はその予想外さに呆気にとられ、「ああ、わかった」となる可能性が高いです。
これと似たようなものに「餅が喉に詰まった」「カップラーメンを作るためのお湯が手にかかって大やけどした」「腐った肉を食べた」があります。
このような意外性のある言い訳を考えることほど楽しいことはありません。積極的に使って行きましょう。
生理痛
筆者は男性につき、当該事由がどれだけ休むに足る理由であるかについては、簡単には申し上げられないのですが、最近では「生理休暇」を設ける会社も出てきているようであるので、一概に唾棄すべき事由ではないとは思われます。
余談ですが、かつての私の恋人は、当該事由によって毎月2〜3日休んでいた模様です。
ペットを病院に連れて行く
近年、ペットの具合が悪いという理由で会社を休む是非が論争になっています。当サイト「仮病ドットコム」としてはもちろん是です。
パソコンがウイルスに感染した
まさに現代を象徴する言い訳でしょう。私はこれを「サイバーホリデイ」と名付けたい。
緊急性の高い事象には違いありませんが、ITに疎い上司の場合、「ふざけるな」と一蹴される可能性が高いです。
自己責任と言われればそれまでなので、汎用性は低そうです。
実家でボヤ騒ぎ
これも意外性のある理由ですが、スケールが大きすぎるきらいがあるように思います。
休むに足る火事であればかなりの規模でしょうから、報道されて然るべきと思われます。興味本位で検索されて、「ニュースになってないみたいだね」なんて嫌味を言われる可能性も否定できません。
最終手段として使う以外、手はなさそうです。
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