「欠勤=病院に行く」という常識を逆手に取って会社を元気に堂々と休む方法

 社会人というやつの常識らしいもののひとつとして「風邪をひいて休むなら病院に行け」というものがあります。

 体調不良を理由として欠勤するなら、それは「病院に行く」という行為とセットでなければならないという考え方です。具合が悪いからと家でゴロゴロしているだけでは欠勤の要件を満たさないと言わんばかりです。

 もちろん、就業規則に「風邪をはじめとする体調不良で欠勤する際には必ず病院に行くこと」と定められている会社が殆どないでしょうから、「風邪をひいて休む=病院に行く」というのは規則ではなく、おそらく常識でさえなく、単なる個人的な考え方であると考えられます。

 
 重要なことは、会社を休むことを諦めてはいけないということです。「風邪をひいて休む=病院に行く」というのは私たちの欠勤を妨害する障壁ではなく、むしろ、思考を転換すれば私たちの味方にもなり得るということです。下記で具体的な方法を伝授しましょう。

 

なぜ病院に行かなければならないのか? 考え得る3つの理由

 なぜ彼らは「風邪をひいて休む=病院に行く」という「エセ社会人としての常識」を振りかざすのか。理由は3つ考えられます。

 
1. 簡単に会社を休ませないための防波堤として
2. 確実に治させて翌日には出勤させるため
3. 家でゴロゴロしているのは怠惰だとみなしているため

 
 つまりは「大した理由なく会社を休むのは非常識だから、はやく出勤しろ」という考えが根底にあることがわかります。ただ会社を休むための例外があって、それが「病院に行く」という行為であるというわけです。

 

「病院に行く」は最強の免罪符

 そう考えれば「病院で診察を受ける」という行為は一種の免罪符であることがわかります。「風邪をひいて家でゴロゴロしていた」と報告すれば上司に「ふざけるな、病院くらい行け」と弾劾される可能性を大いに孕んでいますが、「具合が悪かったので病院に行きました」との報告に対しては上司も反論ができないというわけです。

 医師は公文書であるところの診断書を書くことができるという点で極めて強大な力を持っていますから、いくら社内で横暴な権力をふりかざす上司でさえも医師には敵わないのです。せいぜい、「自己管理ができていないんじゃないのか」なんて嫌味を言うのが精一杯でしょう。だけど恐るるに足りません。なぜなら私たちは「病院に行った」からです。

 

「病院に行きます」というキラーワードを盾に鉄壁に会社を休む

 であれば、私たちが安全に安心して仕事を休むために取るべき行為が明らかになります。

 
・「体調が悪いので病院に行きます」と電話をかけて休むこと
・実際に病院に行くこと

 
 たったこれだけです。もちろん、実際に体調が悪い必要はありませんし、実際に風邪をひいている必要もありません。「今日はやる気が出ないな」と思ったら「体調が悪いので病院に行きます」と上司に連絡しさえすればいいのです。

 その際、「ずいぶん急だな」とか「体調管理が」とか「ふざけるな」とか小言がやんわりと飛んできたり、誹謗中傷が直撃したりするかもしれませんが、全く問題になりません。気にする必要はない。なぜなら、私たちは「社会人としての常識」として「病院に行く」と高らかに宣言しているからです。そんな小言には効力はありません。

 

「病院に行ってから出勤しろ」と言われそうな場合の対処法 ―「熱がある」

 ここからはリスクマネジメントです。頭の固い上司であったり、融通の利かない社風であったりする場合、とにかく出勤させようとしてくる可能性があります。すなわち「病院に行ったら午後からでもいいから会社に顔を出せ」ということです。

 私たちは会社を丸一日休むために「具合が悪いので病院に行く」と言っているのであり、午後から出勤するなんてことはあり得ません。言語道断。そんなものは本当に病院に行くために半休を取得しているようなものです。

 このリスクへの鉄壁の対処法としては「発熱」があります。熱というものは病院に行って処方された薬を飲んだからといってすぐに治る代物ではないからです。「熱があるのでどうしても午後も出勤できない」という口実を作ることができるのです。体温は38℃以上が推奨されます。

 
 つまり、欠勤の連絡をする際には「熱があってしんどいので病院に行きたい。今日は休ませてください」と報告するのであり、具体的に聞かれたら38℃以上の体温を申告すること。

 「午後から出勤せよ」と言われたら、午後になってからこちらから電話をかけ「まだ熱が下がらないから無理」と言う。それだけの簡単なお仕事です。

 

具合が悪くないのに病院に行ってもいいのか問題 ―答えはイエス

 穏健な上司の場合、実際に病院に行かなくてもバレる可能性は低いでしょう。だけど、偏執狂な上司の場合、本当に病院に行ったのかということを執拗に疑ってかかってくる場合があります。「どこの病院に行ったのか」「どんな診断だったのか」「証拠を見せろ」「診断書を出せ」と口うるさく追及されるかもしれないということです。

 こういった厄介な事象への対処法としては、やはり「実際に病院に行く」に限ります。ただ、私たちは「具合なんて悪くないのに病院に行くという口実を使って会社を休むことを画策している」のであって、ここで問題となるのが「具合なんて悪くないのに病院に行ってもいいのか」ということです。

 答えはイエス。どうにでもなります。診察の際には「起きた時には熱があったのだけれど風邪薬を飲んだら今は下がった」とでも言っておきましょう。適当な薬を処方してくれる上、私たちには「病院に行った」という実績が付きます。病院は診察料を受け取り、薬局は薬代を儲けることができる。まさにwin-win-winの関係です。

 もちろん、診察料と薬代は私たちの自己負担となりますが、それは会社を休むための有料課金とでも考えておきましょう。1,000円〜2,000円程度の出費と引き換えに貴重な休みを手に入れたのです。

 
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