ギャバは、近年注目されるアミノ酸の一種です。
正式名称はガンマアミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)であり、頭文字を取って一般的にギャバ(GABA)と呼ばれます。
現代人にはギャバが足りない、とギャバが含有されたチョコレートが発売され、今なお人気となっていますが、それによってギャバという名前を知ったという人も多いでしょう。
私もその中の一人です。
ギャバのやんごとなき効果
ストレスを和らげる
最も知られている効果として、ストレス緩和、気持ちを落ち着かせる効能が挙げられます。
これは、ギャバが脳内や脊椎での興奮を沈めるための伝達物質として作用する他、脳内の興奮物質であるドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンの分泌を抑制する効果もあることに起因します。
結果、イライラを抑え、リラックス効能がもたらされることになるのです。せかせかと忙しく、ストレスの溜まりがちな人には特におすすめできるものです。
不眠の改善、睡眠の質の向上
上述のリラックス効果とも関連しますが、ギャバは安眠効果も大いに期待できるものです。
心身にストレスがかかり、脳が興奮状態にあると、入眠や眠りの質を著しく落とすことに繋がります。
ギャバの抗ストレス作用により、快眠に大きく貢献するのです。
また、ギャバは睡眠中に生成されることで知られていますが、ストレスにさらされると体内のギャバは大量に消費され、その数が大きく減少してしまします。
積極的に摂取するよう心がけることで、体内に一定量のギャバを蓄積させておくことができます。
血圧を下げる
ギャバは、血圧を下げる効果において、特定保健用食品(トクホ)に指定されています。
ギャバは、自律神経に作用して血圧を正常値に戻すよう働きかける作用があります。また、腎臓の機能を高める効果もあるので、不要なナトリウムを排出、血中塩分濃度を下げることで血圧を下げる効果がもたらされるのです。
ちなみに、正常値の血圧をさらに下げるという弊害は見られませんので、広く安心して摂取することができます。あくまでも、血圧値を正常にすることに対して作用するのです。
一日の摂取量目安
一日30mg以上のギャバを摂ることが推奨されています。
市販のサプリメントには、一粒あたり100mg〜150mgのギャバが含まれていることが多いですが、それでも構いません。摂り過ぎの弊害は殆どありません。
ただ、私が購入してみたサプリメントには一粒に500mgものギャバが含まれており、飲んでみたら頭痛がしてきてしまいました。
個人差があるとは思いますが、国内生産の100mg程度含まれているサプリメントが適量であると考えます。
ギャバが多く含まれる食品
ギャバが多く含まれる食品としての代表は、発芽玄米です。玄米食を生活の中に適度に取り入れることで、ギャバを安定して摂取することができます。
また、ギャバは牛乳から発見されたという経緯がありますので、牛乳を飲む習慣を付けることでも効果があります。
玄米食は好みが分かれがちですから、牛乳のほうが日常生活に取り入れやすいでしょう。
他、キムチや納豆などの発酵食品にも多く含まれます。
ギャバの摂取における注意点
過剰摂取による頭痛や動悸
全ての栄養素に当てはまることですが、適量を摂取することが肝要です。
前述の通り、私はコストパフォーマンスに優れると思って500mgのギャバ入のサプリメントを飲んでいて、頭がぼんやりする、頭痛がするなどの副作用が起きました。
激しい頭痛ではなく、適量の摂取に切り替えたところすぐに収まったので、特に日常生活に支障は全くなかったのですが、過剰摂取には注意したいところです。
一日100mgの適量であれば、適切な効果が期待できるものです。
抗うつ薬(SSRI)との併用で副作用が出るとの報告
また、抗うつ薬(SSRI)やセントジョーンズワートとの併用は、抗うつ効果の副作用を増進するとの報告もありますから、ギャバについては控えめな摂取を心がけたほうが良さそうです。
セントジョーンズワートとは抗うつ効果のあるとされるハーブの一種で、そのサプリメントは人気のあるものです。
ギャバに抗うつ効果はあるの?
ギャバが明確な抗うつ効果をもたらすかどうかは、現在研究段階であり、はっきりとしたことはわかっていません。
うつ病はセロトニンの不足によって起こるとの見解が一般的ですが、ギャバが直接にセロトニンの分泌に関わるとの報告は寡聞です。
ただ、上記で見てきたように、ストレスの緩和、抑制作用があることから、うつ病や抑うつ状態の改善おいて、間接的な底上げ効果はあるのではないかと、個人的には思っています。
研究により明らかになるのを待ちましょう。
おすすめサプリメント
ストレスだらけの現代人において、ギャバはとりわけ進んで取り入れたい要素のうちのひとつです。
発芽玄米に多く含まれるとは言いますが、毎日玄米を食べるのはなかなか現実的ではないでしょう。私もちょっと抵抗があります。
ギャバのサプリメントは、サプリの中でも人気の部類に入ります。
摂取するデメリットは殆どないですから、健康増進のためにも、ストレスへの耐性やイライラの抑制のためにも、サプリメントによる補給は推薦されて然るべきものです。
▲こちらのサプリメントはギャバ100mgが含まれるもので、適量の摂取に最も適している人気商品です。
▲一粒に500mg含有のものです。私はこれを買ってしまったので、カプセルを分解して、中の粉末を5回に分けて飲んでいます。コストパフォーマンスには大変に優れます。
また、株式会社リラクルにて販売されているリラクミンSeは、40gのギャバに加え、ラフマ葉エキス、クワンソウを配合し、ギャバの持つリラックス効果が促進されています。
いずれも、抗ストレス効果の期待できるものですが、ラフマ葉エキスとクワンソウが主に配合されているサプリメントは珍しいので、いろいろやってみたけれど効果が現れなかった、という人は試してみる価値はあると思います。
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