私事ですが特に社会人になってからは寝付きが非常に悪く、一時期は眠れないことを恐れて大量のアルコールを就寝前に飲んでいたせいで体調を崩してしまったこともありました。そんな私の不眠症を解消したのがサプリメントとの出会いでした。
巷には速やかな入眠を促すための様々な方法が喧伝されています。例えば、寝る前に食事をしない、寝る前にパソコンやスマホを見ない、寝る前にシャワーを浴びて身体を温める、日中に運動をする、など。寝付きの悪いのは本当に悩んでいたので、それなりにいろいろと試してみましたが、覿面に効果のあるものはありませんでした。特に日中に運動をするとさらに眠れなくなる始末。
一時期は医師から強めの睡眠薬を処方してもらっていたこともあったのですが、薬に頼るのは良くないと思い自らの意志でやめました。で、いろいろと調べるうちにサプリメントの中には入眠を促すものもあると知り、試してみることにしたというわけです。
本稿においては、今となってはサプリメントマニアとなった私が自信を持って推薦する「不眠症・寝付きの悪さを改善するための神サプリメント5選」をお届けするものです。睡眠の悩みと言っても多様であり「不眠症」「寝付きが悪い」「眠れない」「眠りが浅い」「夜中に目覚める」「寝起きが悪い」「疲れが取れない」など人によって様々あります。そんな悩みの一助になることを願っています。
1. メラトニン
私にとっての不眠解消の神サプリはメラトニンです。名前は似ていますがシミの原因となる「メラニン色素」とは関係がありません。メラトニンは入眠を促すホルモンです。
私たちが夜になると眠くなるメカニズムは、日が沈むと体内のセロトニンがメラトニンへと変化することによります。睡眠ホルモンであるメラトニンが体内で形成されることが私たちにおいては眠りへの唯一のサインなのです。
しかし、日中に充分な量のセロトニンが分泌されていなかったり、何らかのストレスを抱えていたり、就寝前にブルーライトなどの刺激を受けてしまうとメラトニンが上手に機能せずに眠れなくなってしまうというわけです。
そこで、やんごとなき不眠に悩まされている人は睡眠ホルモンであるメラトニンをサプリメントで摂ってしまおうというわけです。メラトニンは前述の通りホルモンの一種であり、強制的に脳を眠らせるような科学的な睡眠薬ではありません。非常に安全に摂取することができ、副作用も全くと言っていいほどありません。事実、時差ボケ解消のためにメラトニンは広く用いられています。
様々な安眠に関するサプリメントを試した結果、私にはメラトニンが合っていたようで眠れないという日は殆どなくなりました。毎晩眠れるかどうか不安だった日々が嘘のようです。
難点は国内では販売されておらず個人輸入に頼るしかないところですが、価格も非常に安いので比較的手軽に購入することができます。手放せないサプリメントのうちの一つです。
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2. バレリアン・ルート
入眠を促すハーブとして最も有名なものがバレリアン・ルート(単にバレリアンとも呼ばれる)です。和名でセイヨウカノコソウと呼ばれる植物のサプリメント、あるいはハーブティーはリラックス効果があり、スムーズな入眠を促すものです。ドイツでは不眠症治療薬として用いられている医学的に信頼のおけるハーブです。
なぜ睡眠に効果があるかというと、バレリアン・ルートに含まれる有効成分が脳内におけるアミノ酸GABA(ギャバ)の分泌を促進するためです。「ストレス社会で戦うあなたに」でお馴染みのGABA入りのチョコレートで有名なあのGABAです。
GABAは脳内において最も重要な神経伝達物質のうちの一つであり、私たちにリラックス効果・抗ストレス効果をもたらします。このリラックス効果が睡眠に良い効果をもたらすというわけです。
バレリアン・ルートは肝臓で代謝されるので肝機能不全の人は摂取することができませんが、その他は目立った副作用はありません。
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また、バレリアン・ルートではなくGABAをサプリメントで摂取しても同じ効果があります。就寝前に摂ることが効果的です。
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3. グリシン
グリシンは上で紹介したGABA同様、アミノ酸の一種です。グリシンの睡眠に対する高い効果が実証されたのは比較的最近の2002年のこと。研究の副産物としてその効果が偶然確認されたのが端緒です。上記バレリアン・ルートが古代ギリシャ時代からリラックス効果のある薬用ハーブとして親しまれてきたのとは対照的です。
逆に言えば、グリシンは現在最も旬な物質であるとも言えます。グリシンが私たちに快眠効果もたらす理由は、摂取後に血管を広げる作用があり身体の外体温を高める働きがあるためです。
特に赤ちゃんに顕著ですが、私たちは眠くなると体温が上がります。それは熱を放出することで身体の中心部の温度を下げることになるためなのですが、実はそれが眠りを促すサインとなっているのです。眠る前に温かいシャワーを浴びると眠りやすいというのも同じ理由です。
また、グリシンは脳内神経伝達物質としてはGABAに次いで重要なアミノ酸であるとされ、リラックス効果や抗ストレス効果も確認されているものです。
グリシンは特に深いノンレム睡眠を促すことによって眠りの質を上げる効果に定評のあるものです。就寝の1時間〜30分前にサプリメントで摂取することによって高い効果を発揮します。
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4. マグネシウム
ミネラルの中でもマグネシウムは睡眠を促すための重要な役割を担っており、多くの研究によってその有効性が実証されていることはあまり知られていません。マグネシウム不足は明らかに睡眠の悪化を招きます。
それに加え、そもそもが必須ミネラルとしてのマグネシウムは積極的に摂取することがあまり意識されないため、現代人にとっては欠乏しがち。マグネシウムはストレスによって大量に消費され、アルコールによって体外へ大量に消費され、汗によっても流れ出てしまうものです。
マグネシウムは睡眠の質の向上だけでなく、精神の安定や抗ストレス作用にも強い効力を発揮します。ミネラルの中でもサプリメントとして比較的人気の亜鉛にもメンタル系への同様の効果が認められます。マグネシウム自体に眠気を誘う効果があるわけではないので、必ずしも寝る前に飲む必要はありません。
最近ちょっと不眠がちで疲れているという人にとっては一番最初に試してみて欲しいサプリメントです。
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5. L-トリプトファン
本稿の「メラトニン」の項において「日が沈むと体内のセロトニンがメラトニンに変化する」と紹介しました。それはつまり、日中に充分な量のセロトニンが脳内で分泌されていることによって、同じく夜に充分な量のメラトニンを確保できることを意味します。不眠症を改善するためには日中のセロトニンの分泌が重要であるということです。
L-トリプトファンはセロトニンの原料になるものです。セロトニンの分泌のためには日光を浴びることや楽しいことをすることなどと言われていますが、物理的な原料が確保できていなければ作りたくても作られません。
特にL-トリプトファンは必須アミノ酸と呼ばれるものであり、体内では作り出すことができません。食事やサプリメントから摂ることが肝要になります。上で紹介したグリシンは非必須アミノ酸、つまり体内で容易に作り出すことができるのとは大きな違いです。
L-トリプトファンは私が大変に気に入っているサプリメントのうちの一つで、朝にバナナと共に飲むとその日一日は気分がとても晴れやかで、落ち着いた気持ちでいることができます。
それでも睡眠の悩みが改善されない時には:ネムリス(nemlis)を試してみる
ネムリス-nemlisは、リラックスのために作られたオリジナルサプリメントです。
L-トリプトファンはもちろん含有されていますが、それだけでなく、必須アミノ酸、各種ビタミンなど、L-トリプトファンをしっかりと脳に届けてセロトニン生成をサポートする12種類の成分が凝縮されたものです。
食生活が偏りがちな人には、こちらがおすすめです。なぜなら、前述の通り、L-トリプトファンは、それだけではセロトニンに変化できないからです。ビタミンなどのサポートがあってこそ、セロトニンは効率良く生成されます。筑波大学にて脳波データによる実証を行って製品化されたものなので、効果は明らか。大変に心強い。
眠りをサポートするサプリメントという名目ですが、夜、メラトニンが生成されて良く眠れるということは、日中にセロトニンがきちんと分泌されているという証。つまり、ネムリス-nemlisは、ストレスやイライラへの耐性を促進し、うつ病・抑うつ状態の予防に効果を発揮するということなのです。
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